みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。今日はオールオン4と入れ歯についてお話しします。
オールオン4(All-on-4)は、歯をほとんど、またはすべて失った方に対して、片あごにつき、通常4本のインプラントで固定式の人工歯を支える治療法です。入れ歯と比べると、見た目や噛み心地に大きな違いがありますが、費用や手術の負担などのデメリットもあります。
固定式なので、天然歯に近い感覚で噛めます。
硬いもの(肉、せんべい、リンゴなど)も比較的食べやすくなります。
入れ歯のように食事中や会話中にズレたり外れたりする心配がほとんどありません。
歯ぐきや歯並びまで考慮して作製されるため、自然な笑顔になりやすいです。
インプラントが顎の骨に力を伝えるため、入れ歯だけの場合より骨の吸収を抑える効果が期待できます。
すべての歯を失っていても通常4本のインプラントで支えるため、従来のフルインプラント(8~10程度)より手術の負担や費用を抑えられることがあります。
日本では片あごで約200~400万円程度が目安です。
多くの場合、自由診療となります。
インプラント埋入手術が必要です。
全身状態(糖尿病、重度の骨粗しょう症、喫煙など)によっては適応できない場合があります。
固定式には毎日の清掃は必要です。
数か月ごとの定期検診・専門的クリーニングが推奨されます。
人工歯の破損やインプラント周囲炎が起きると、修理や再治療に時間・費用がかかることがあります。
症例によっては骨造成などが必要になることがあります。
| オールオン4 | 総入れ歯 | |
|---|---|---|
| 噛む力 | 天然歯の60~80%程度が期待できる | 天然歯の20~30%程度が目安 |
| 装着感 | 固定式で違和感が少ない | 動きやすく違和感が出ることがある |
| 見た目 | 非常に自然 | 良好だが人工的に見えることもある |
| 発音 | 慣れやすい | 慣れるまで話しにくいことがある |
| 食事 | 硬いものも比較的食べやすい | 食べにくい食品が多い |
| 手術 | 必要 | 不要 |
| 治療費 | 高額(自由診療) | 比較的安価(保険適用あり) |
| メンテナンス | 定期管理が重要 | 清掃・調整が必要 |
| 寿命 | 適切な管理で10~20年以上使用できる例もあることが多い | 作り替えや調整が数年ごとに必要になる |
次のようなケースでは慎重な検討が必要です。
快適性・見た目・噛む力を重視するなら、オールオン4は非常に優れた選択肢です。ただし、高額な費用と手術、継続的なメンテナンスが必要になります。
費用や手術への負担を重視するなら、総入れ歯は有力な選択肢です。保険診療で作製できる場合もあり、身体への負担は少ない一方で、噛む力や装着感には限界があります。
治療法を選ぶ際は、口腔内だけでなく全身の健康状態や生活習慣、予算、期待する生活の質(QOL)を踏まえて、歯科医師と十分に相談することが大切です。また、年齢も関係してきます。
メイテナンスに通うのが難しい場合は入れ歯の方が数段手入れは楽になります。
今の状態を複数の歯科医院でセカンドオピニオンを受けることも有益です。
お気軽にご相談ください。
