患者 | 40代男性 |
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主訴 | 「右下奥歯に痛みがある。歯茎も少し痛いので、診てほしい」と、定期的なメンテナンスで受診された患者様よりご相談いただきました。 |
診断 | レントゲンを撮影して詳しく拝見したところ、右下奥歯1本(第1大臼歯)の歯根が折れていることが判明しました。 この歯はもともと複数の歯根があったものの、問題がある歯根だけを分割して除去し、金属の被せ物で修復している状態でした。 治療後は半分の歯根のみが残った状態で4年ほど過ごしていただきましたが、今回レントゲンと合わせてCTの撮影も行った結果、かなり大きな透過像(黒く見える部分)が認められました。これは、顎の骨が広い範囲で失われていることを示しています。 すでに痛みも出ており、このまま放置すると顎の骨や歯茎に深刻なダメージを与えるおそれがあるため、歯根が折れた歯を抜き、欠損部を補う必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 今回の症例では痛みが出ている右下奥歯を残すことが難しく、抜歯の必要があることをお伝えしたうえで、抜歯後の治療方法として以下の2つを提案しました。
①両隣の歯を土台として、橋を渡すような被せ物で歯を補う「ブリッジ治療」 ②顎の骨にネジを埋め込み、その上に人工歯を装着する「インプラント治療」 それぞれのメリットとデメリットを丁寧に説明したところ、患者様は②のインプラント治療を選択されました。 まずは、CTの撮影を行って歯や顎の骨の状態を詳しく調べたところ、インプラントの埋入に必要な骨の量が十分にあることが確認できたため、右下奥歯(第1大臼歯)を抜くと同時に、インプラントを埋め込む「抜歯即時インプラント」手術を行いました。 経過観察後、抜歯した傷口が回復したことと、インプラントと骨がしっかりと結合していることを確認し、精密な型取りを行い、耐久性に優れた白い被せ物を作製しました。 後日、完成した被せ物をインプラントに装着し、噛み合わせを丁寧に調整して、治療を終了しました。 |
治療期間 | 約4ヶ月 |
費用 | 約420,000円 | 治療のリスク | ・外科処置後に腫れ、出血が続く場合があります ・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります ・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります ・自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
治療中
治療後
患者 | 40代女性 |
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主訴 | 「詰め物が欠けたので診てほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、右下奥歯に装着されていたセラミックの詰め物「セラミックインレー」が、一部欠けている状態でした。 セラミックインレーには自然な白さが特徴の素材「セラミック」を用いていますが、歯の一部分のみを覆うため、噛み合わせの力が強い奥歯に使用する場合、詰め物やご自身の歯が欠けやすくなるデメリットがあります。 また、セラミックインレーが装着されている歯と前後の歯との間「隣接面」には虫歯が生じていました。 このまま放置すると、歯と欠けた詰め物の隙間から細菌が入り込んで虫歯が進行し、神経の治療が必要になるおそれがあるため、虫歯を除去して新しい詰め物で修復する必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 治療に際し、患者様は「審美性が高く、丈夫な素材で修復したい」と希望されていました。そのため、古い詰め物を除去して虫歯を取り除いたあとの治療を提案し、同意いただきました。
・詰め物の素材は、自費診療のセラミックの中でも虫歯の再発リスクが低く、耐久性に優れ奥歯の噛みしめる力にも対応できる「ジルコニア」を用いる まず、装着してあるセラミックインレーを除去してから虫歯を丁寧に取り除き、歯の形を整えます。その際は、歯を削る量が最低限になるよう、慎重に治療を進めました。 後日、完成したジルコニアアンレーを装着して、歯にぴったりと合っているか、噛み合わせに問題がないかを確認し、治療を終了しました。 |
治療期間 | 約2週間 |
費用 | 約120,000円 (ジルコニアアンレー) |
治療のリスク | ・治療中に痛みを伴う場合があります ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります ・装着に際し、天然歯を削る場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
治療中
治療後
患者 | 40代男性 |
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主訴 | 「詰め物が欠けてしまったので、診てほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、右上奥歯2本には白い素材「セラミック」の被せ物と詰め物が装着されていましたが、いずれも破損していました。 患者様は噛み合わせの力が強く奥歯に過度な負担がかかっていたため、セラミックが割れてしまったと考えられます。 このまま放置すると、歯と欠けたセラミックの隙間から細菌が入り込み、虫歯の発症リスクが高くなるため、耐久性の高い素材で修復する必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 欠けた被せ物と詰め物を再度セラミックで修復することも可能ですが、患者様の場合は噛み合わせの力が強いため、再び割れてしまうおそれがあります。
そこで今回の治療では、人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの強度があり、見た目も白く審美性に優れた素材「ジルコニア」を提案しました。 また詰め物が装着されている部位は、詰め物周囲の歯が薄くなっており、このまま新しく詰め物を装着しても、噛む力に耐え切れず将来的に歯が割れたり欠けたりしてしまうリスクがあります。 まず、残っているセラミックの被せ物と詰め物を丁寧に取り除き、歯が大きく削れている部分を補強します。 後日、完成したジルコニアの被せ物と詰め物を装着し、ぴったり合っているか、噛み合わせに問題がないかの確認と調整を行い、治療を終了しています。 |
治療期間 | 約2週間 |
費用 | 約250,000円 | 治療のリスク | ・装着に際し、天然歯を削る場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
治療中
治療後
みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。
みなさん金属アレルギーという言葉を聞いたことはありますか?
普通ネックレスや指輪を使用した際、かぶれたり発疹ができたりする状態をいいいます。
これはまだ肌の上つまり上皮の部分なので、つけなければ消える、治ります。
しかし口の中(歯の材質)に存在すると唾液から体の内部に溶け込んでいくため、時には重篤なかぶれ、発疹を起こします。
また当院においでの患者さんでかぶれがひどい、心臓が悪くなった、片頭痛があったりするのに原因がわからず、原因不明になっていることがあります。
その時に金属アレルギーを疑います。
まずパッチテストという、どの金属にアレルギーがあるのかないのかを検査します。
そこでもしアレルギーに該当する金属を含む金属冠を特定していきます。
歯科の保険の金属には該当金属が多いのです。
なので昨今は、メタルフリーを謳うことがあるのです。
決して金属が悪ではないのですが、アレルギーを持っている場合はこの限りではなく、徹底的に口腔内から除去しなければなりません。
当院の患者さんも、除去したことにより全ての異常症状が消えました。
本当に気がつかないと恐ろしいことになります。
イオンが内臓に入っていきますので、治癒も時間がかかります。
おかしいなと思われたらすぐにパッチテストを受けてください。
メタルフリーにすることで健康が取り戻せるかもしれません。
当院のホームページにいろいろな症例が出ていますので、またご覧になってください。