| 患者 | 60代女性 |
|---|---|
| 主訴 | 「左上奥歯を治療したい。現在通院している歯科医院では対応できないとのことで、こちらを紹介された」とご相談いただきました。 |
| 診断 | 拝見したところ、左上奥歯には複数の歯をつないで橋渡しのように歯を補う被せ物「ブリッジ」が装着されていました。 詳しく検査をした結果、土台となっている歯の骨が著しく溶けており、歯の温存が難しい状態です。 このまま放置すると、周囲の骨や隣接する歯にまで炎症が広がるおそれがあります。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 患者様には以下の治療計画を提案し、同意いただきました。
1:抜歯 2:被せ物(クラウン) 3:インプラント またインプラントを埋入するにあたり、CT撮影で骨の状態を確認したところ、インプラントを埋入する部位の骨がほとんど残っていないことが判明しました。 そのため、インプラント埋入前に、上顎洞の底部を持ち上げて骨の厚みを確保する外科処置「サイナスリフト」が必要であることを説明しました。 まずはブリッジを除去し、局所麻酔を行ったあと左上奥歯(第2大臼歯)を抜きます。 抜歯時の傷が治癒したことが確認できたため、歯茎を切開して骨を露出させます。 約8ヶ月後、骨の状態が良好であることを確認してから、2本目のインプラントを埋入しました。 2本目のインプラントを埋入してから約4ヶ月後、インプラントの安定度を数値で測定する機器「オステル」で計測したところ、基準値である70以上を記録したため、インプラントに取り付ける被せ物を作製します。 最後に、完成した被せ物を装着し、見た目や使用感に問題がないことを確認して、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | 約1年4ヶ月 |
| 費用 | 約1,200,000円 (インプラント2本・サイナスリフト) |
治療のリスク | ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります ・装着に際し、天然歯を削る必要があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が割れる可能性があります |
治療前





治療中








治療後



その他


1回目の埋入時の画像です。

2回目の埋入時の画像です。
| 患者 | 60代女性 |
|---|---|
| 主訴 | 定期健診で来院された患者さまより「歯が痛い」とご相談いただきました。 |
| 診断 | レントゲン撮影をしたところ、左下奥歯(第2小臼歯)の根に問題があることがわかりました。 そこで、被せ物を外してさらに詳しく検査をすると、歯根に亀裂が入って割れてしまう「歯根破折(しこんはせつ)」が生じていました。 この状態では、再び被せ物を装着して歯を温存することは難しいと考えられます。 このまま放置すると、炎症が広がって周囲の骨が溶けたり、隣接する歯や噛み合う歯に悪影響を及ぼしたりするリスクがあります。 以上のことから、保存が難しい左下奥歯を抜いたうえで、欠損部分を補う必要があると診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 抜歯後の欠損部を補う方法として、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する「インプラント治療」を提案しました。
インプラント治療は、隣接する歯を削る必要がなく天然歯に近い噛み心地が期待できる一方、外科処置が必要で治療期間が長くなったり、自費診療で費用負担が大きくなったりする点がデメリットです。 また、通常は抜歯後に骨の回復を待ってからインプラントを埋入しますが、骨や全身の状態が良好な場合、同日に処置を行う「抜歯即時埋入インプラント」が可能です。 今回は患者様の年齢や骨の状態などを考慮し、抜歯即時埋入インプラントも併せて提案しています。 以上の治療計画を丁寧にお伝えしたところ、患者様は以前当院でインプラント治療を受けていたこともあり、治療に同意いただきました。 まずは局所麻酔を行い、左下奥歯(第2小臼歯)を周囲の骨や歯茎に負担がかからないよう配慮しながら抜きます。 今回は、抜歯後の骨量と形態に問題がなく、埋入したインプラントが安定して固定できる状態だったため、予定通り抜歯即時埋入インプラントを行うことができました。 経過観察期間を経て、歯茎の治癒、インプラントと骨の結合が確認できたため、インプラントに装着する被せ物を作製するための型取りを行います。 後日、完成した被せ物を装着し、見た目や噛み合わせに問題がないことを確認して、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | 約4ヶ月 |
| 費用 | 約450,000円 | 治療のリスク | ・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります ・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります ・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が割れる可能性があります |
治療前


治療中





治療後



市ヶ谷の歯医者、海谷歯科医院です。
5月26日から29日まではメンテナンスのみとなります。
また、6月は暦通りのお休みとなります。
ご予約ご来院の際にはご確認下さい。
何卒よろしくお願い致します。
| 患者 | 60代女性 |
|---|---|
| 主訴 | 当院で左下の奥歯にインプラント治療を受けられた患者様です。 「左下の銀歯が気になるのでやり直したい」とご相談いただきました。 |
| 診断 | 拝見したところ、左下の小臼歯に装着されている銀歯は歯にぴったり合っていない状態でした。 被せ物と歯の間にはわずかな隙間や段差ができており、食べかすや細菌が付着しやすくなっています。 このまま放置すると、被せ物の内部で虫歯が再発したり歯ぐきが腫れたりするリスクが高まります。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 診断結果を丁寧にお伝えしたうえで被せ物の再治療を提案し、同意いただきました。
今回治療する小臼歯は、奥歯としてしっかり噛める強度だけでなく隣接するインプラントとも馴染む自然な見た目が求められます。 まず、古い銀歯を慎重に除去します。 |
| 治療期間 | 約2週間 |
| 費用 | 約130,000円 (補綴治療) |
治療のリスク | ・装着に際し、天然歯を削る場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前


治療中

治療後


海谷歯科医院海谷です。
今日は歯根破折の見分け方についてお話しします。
歯根破折(特に垂直性歯根破折)は、実際かなり診断が難しいです。しかも、根管治療後の歯・土台が入った歯・咬合力が強い患者さんでは見逃されやすいです。
歯科臨床での「見分け方」は、1つの所見ではなく、複数を組み合わせて診断します。
代表的なポイントを整理します。
典型です。
特に、
は要注意です。
かなり重要です。
例えば:
このような「孤立性深いポケット」は非常に疑います。
特に:
は典型です。
通常の根尖病は根尖部付近に出ます。しかし歯根破折では、
にフィステルが出ることがあります。
これは重要です。
レントゲンだけでは見えないことが多いです。
しかし疑う所見はあります。
根尖病変+側方骨吸収
J字・ハロー状。
歯根側面に沿う骨吸収。
特に下顎大臼歯。
非常に重要です。
垂直性歯根破折の多くは:
です。
特に:
でリスク上昇。
抗菌薬で一時的に治る。
でも再発。
これを繰り返す場合はかなり疑います。
現在はかなり有用です。
ただし注意点があります。
つまり、「CTで見えない=否定」ではありません。
現在かなり重要。
特に:
が見えることがあります。
色素染色も有効です。
「咬合が高いだけ」と誤診されることがあります。
ただ、
なら要注意です。
これはかなり疑います。
間違えやすいもの:
最終的には:
で確定することも多いです。
完全破折は厳しいですが:
など、一部保存できるケースもあります。
ただ、予後は慎重判断です。
| 患者 | 60代男性 |
|---|---|
| 主訴 | 「噛むと痛みがあり、食べ物をうまく噛むことができない」とご相談いただきました。 現在通院中の歯科医院では、痛みに対する処置を中心に治療を受けているとのことです。 |
| 診断 | 拝見したところ、右上4本(第1大臼歯、第2大臼歯、第1小臼歯、側切歯)、左上1本(第1大臼歯)、左下2本(第1大臼歯、第2大臼歯)、右下1本(第1大臼歯)の計8本が欠損していました。 さらに、左上2本(側切歯、第1小臼歯)は虫歯が進行し、歯の大部分が失われて歯根だけが残っている状態です。 歯が抜けたまま長期間過ごしていたため、残っている歯が空いたスペースに傾いたり移動したりしており、噛み合わせの位置にずれが生じています。 さらに、歯を失うたびに噛み合わせの高さが低くなるため、顎の位置そのものもずれています。 このまま放置すると、残っている歯が折れる、さらに歯を失う、顎の骨や顎関節への負担が増えるなどして、症状が悪化するおそれがあります。 以上のことから、全体的に噛み合わせを回復させる治療が必要だと診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 一時的に痛みを抑えるだけの治療では根本的な改善につながりません。 そこで口腔内全体を整えるための治療方針を提案し、同意いただきました。 ・顎の位置と噛み合わせの高さを整える この治療であれば噛み合わせ全体のバランスを整えることが可能なので、しっかりと噛めるようになり、残っている歯への負担も軽減することができます。 はじめに、噛み合わせと顎の位置を改善するため、全体のバランスを見ながら調整を行います。 まず、歯根だけが残っている左上の2本(側切歯、第1小臼歯)を抜きました。 矯正治療後は、欠損部位にインプラントを埋入します。 その後、インプラントに仮歯(プロビジョナル)を装着し、実際に噛んだときの感覚や顎の位置を確認しながら、違和感が出ないよう細かく調整を行いました。 また、治療中に状態の改善が難しいと判断した上左右奥歯(第2小臼歯)2本は抜き、右上奥歯には複数の歯を連結して補う被せ物「インプラントブリッジ」を、左上奥歯にはインプラントを追加で埋入しています。 最後に、全体の噛み合わせが安定したことを確認したうえで、インプラントに最終的な被せ物を装着し、治療を終了しています。 |
| 治療期間 | 約5年 |
| 費用 | 約5,727,000円 | 治療のリスク | ・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります ・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が割れる可能性があります |
治療前






治療中











治療後






| 患者 | 40代女性 |
|---|---|
| 主訴 | 「歯が欠けたので治療してほしい」とご相談いただきました。 |
| 診断 | 拝見したところ、右下奥歯には白いプラスチック素材であるコンポジットレジンの詰め物が装着されていましたが、一部が割れて欠損していました。
患者様の噛む力は特別強いわけではありませんが、詰め物だけでなく歯の縁まで欠けていることから、コンポジットレジンの強度が十分でなかったおそれがあります。 このまま放置すると、欠けた部分から細菌が侵入して虫歯の原因になったり、さらに大きな破折につながったりするリスクがあるため、早急に修復する必要があると診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 診断結果を踏まえて、修復の際は強度と審美性を兼ね備えた素材が必要だと判断し、セラミック素材の詰め物である「E-MAX(イーマックス)インレー」による修復を提案し、同意いただきました。
メリット デメリット まず、右下奥歯に残っているコンポジットレジンを慎重に除去します。 続いて、歯の形を整えて精密な型取りを行い、E-MAXインレーを製作しました。 後日、完成したE-MAXインレーを装着して噛み合わせを丁寧に整え、見た目や使用感に問題がないことを確認し、治療を終了しています。 |
| 治療期間 | 約2週間 |
| 費用 | 約100,000円 (詰め物治療) |
治療のリスク | ・装着に際し、天然歯を削る場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前

治療後
