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海谷歯科医院

症例

30代女性 治療途中の歯に精密根管治療を施しジルコニアの被せ物で修復した症例[2024年08月22日]

患者 30代女性
主訴 「左下の奥歯が治療途中なので、きちんと治したい」とご相談いただきました。
診断 レントゲン撮影で詳しく確認したところ、左下の奥歯は根っこの先端部分「根尖部(こんせんぶ)」に黒い影「透過像(とうかぞう)」が見られ、細菌感染によって膿が溜まっている状態でした。

このまま放置すると、根っこの周辺組織まで感染が徐々に広がり、歯を支える骨が溶け出し歯を失うおそれがあることから、早めの治療が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容 患者様は「自由診療でもいいので、再び細菌感染を起こさないようにしっかり治したい」と希望されていました。
そのため、自由診療での治療として歯の内部の「根管」に入り込んだ細菌を取り除いたあと、薬剤を詰める「精密根管治療」を行うことを提案しました。その際、根管内に詰める材料には殺菌効果がある「MTAセメント」をおすすめしています。

加えて、MTAセメントは歯の内部をしっかり封鎖できるため、再び細菌感染を起こすリスクを抑えられることも併せてお伝えし、治療に同意いただきました。

まず、精密根管治療によって根管を丁寧に洗浄・消毒し、MTAセメントを用いて根の先端まで隙間なく密封します。
その後、土台を作り丁寧に形を整えてから被せ物を装着するための型どりを行いました。

被せ物については、患者様の「自然な白さで長持ちする歯にしてほしい」との要望に応えるため、審美性と耐久性に優れた自由診療の白い被せ物「ジルコニア」を採用しています。

後日、完成したジルコニアの被せ物を装着し、治療を終了しました。
治療から3ヶ月経過した現在も、経過は良好です。

治療期間 約1ヶ月
費用 約264,000円
(根管治療、被せ物)
治療のリスク ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
ジルコニアで作製した被せ物です。

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
MTAセメントを詰めて封鎖しました。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

30代女性 治療が不十分だった歯に再根管治療とジルコニアクラウンで噛み合わせを改善した症例[2024年08月21日]

患者 30代女性
主訴 「歯が痛くて何軒か歯科医院を回ったが、なんでもないといわれてしまった。こちらを調べて来院したので、診察をしてほしい」とご相談いただきました。
診断 レントゲン撮影をして詳しく拝見したところ、銀歯で治療されている左上奥歯の根の先に黒い影が認められました。これは、歯の根の周囲に炎症が起こる「慢性歯根膜炎」であることを示しており、この炎症が原因で噛んだときに痛みが生じている状態です。

この歯は以前、細菌に感染した神経を取り除き、歯の内部を清掃してから薬を詰める「根管治療」を行っていますが、治療が不十分で根の中に薬がしっかりと詰められていなかったため、慢性歯根膜炎が引き起こされたと考えられます。

行ったご提案・治療内容 痛みを取り除くためには、まず銀歯を外して中を確認したうえで、歯が残せる状態であれば適切な根管治療をやり直す必要があることをお伝えし、同意いただきました。
また、根管治療で使用する薬にはいくつかの選択肢がありますが、今回は殺菌効果が高く神経の穴をしっかりと封鎖できる「MTAセメント」が適していることも併せて説明し、こちらも了承いただいています。

まず銀歯を除去してから根管治療を行い、MTAセメントを詰めて経過を観察し、痛みが解消されたことを確認しました。
その後、治療した歯の噛み合わせを回復するために歯の形を整え、土台を構築してから型取りを行い、被せ物を装着しています。被せ物の種類は患者様と相談し、歯に優しく汚れが付きにくい「ジルコニアクラウン」を使用しました。

現在、治療終了から3ヶ月が経過していますが、痛みもなく良好な状態を維持しています。

治療期間 約1ヶ月
費用 約264,000円
【内訳】
根管治療
被せ物治療
治療のリスク ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・根管治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・根管治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・ジルコニアの装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、ジルコニアが割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
根の治療が不十分で薬がしっかりと詰められていないため、根の周りに炎症が起こっています。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
MTAセメントを詰めた様子です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
根管治療後、歯の形を整えて土台を構築しました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
根の再治療により、根の先までしっかりと薬が入りました。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

40代男性 折れた前歯の歯根を歯茎から引っ張り出したあとオールセラミッククラウンで修復した症例[2024年08月19日]

患者 40代男性
主訴 「転んだときに顔をぶつけて歯を折ってしまった。インプラント以外の治療方法があれば知りたい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、左上の前歯2本が折れていました。
特に中央の前歯は深い位置で折れて、歯茎から出ている歯の部分「歯冠」がほとんど失われており、歯茎より下の「歯根」のみが残っている状態でした。

このままの状態だと、見た目の問題だけでなく、息漏れが起こり発音障害が生じる可能性があります。
また折れた面から歯根の内部に細菌が入り込むことで、膿が溜まったり歯茎が腫れたりするおそれもあります。

以上のことから、早急に前歯を治療する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 前歯の治療として、以下2つの方法を提案しました。

①歯を抜いて、その部分の骨にネジを埋め込む「インプラント」で前歯を補う方法
審美性や耐久性は高いものの、前歯は骨が薄いため治療後に歯茎が下がる可能性がある
②歯根の感染を取り除く「根管治療」を施したあと、部分矯正で歯根を歯茎から少し引っ張り出す「挺出(ていしゅつ)」を行ってから、被せ物を装着して前歯を補う方法
この方法であれば歯を抜かずに済むが、挺出により歯根が短くなるため、噛み合わせの状態などによっては歯が割れたり折れたりする可能性がある

それぞれについて丁寧に説明したところ、患者様は「歯を残せる方法にしたい。矯正治療が必要であれば、歯並びも気になっていたので全体的に整えてほしい」と希望されました。
治療期間が長くなることもお伝えしたうえで、②の治療と併せて歯並びを整える矯正治療も行う方法に同意いただきました。

まず左上の前歯には、審美性を一時的に回復するために仮歯を作製し装着しています。
歯根に対しては根管治療を行い、再感染を起こさないようゴム製の材料で歯根の内部をしっかりと密閉しました。
その後、歯の表面に装置を固定する「ワイヤー矯正」で歯並びを整えながら、前歯の挺出を行っています。

矯正治療終了後、天然歯のような自然な見た目を再現できる被せ物「オールセラミッククラウン」を装着し、治療を終了しました。

治療期間 約3年
費用 約1,364,000円
(矯正治療、被せ物)
治療のリスク ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
矯正治療により、噛み合わせの改善と歯の挺出を行いました

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
歯の形態が回復しました

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
周囲の歯や歯茎と調和の取れた被せ物を装着しました

40代女性 「ジルコニア」で欠けた詰め物を修復し「ラミネートベニア」を用いて歯の隙間を審美的に改善した症例[2024年07月11日]

患者 40代女性
主訴 「歯が欠けたのできれいに治したいのと、歯の隙間も埋めたい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、右下の奥歯はプラスチック製の「コンポジットレジン」で虫歯治療がされていたものの、詰め物の一部が欠けていました。
コンポジットレジンは経年劣化により歯との間に段差や隙間が生じやすく、これが原因で欠けたものと考えられます。

このまま放置すると、段差や隙間に汚れが蓄積し細菌が侵入することで虫歯のリスクが高まることから、新しい詰め物で修復する必要があります。

また、患者様は矯正治療を受けておられ、歯並びはきれいに整っていますが、右上の前歯と奥歯の間に隙間が生じており、見た目が良くありませんでした。
矯正後に生じた隙間は見た目だけでなく、今後の歯並びにも影響を与えるおそれがあるため、こちらについても治療が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容 診断内容を丁寧に説明したうえで、右下の奥歯は古い詰め物を除去し「ジルコニア」の詰め物に交換すること、右上の隙間にはセラミック製の薄い板を歯の表面に貼り付ける「低侵襲ラミネートべニア」で修復することを提案し、治療に同意いただきました。

ジルコニアは、経年劣化しにくく虫歯の再発リスクが低いとされている「セラミック」の中でも、特に強度の高い素材で強い力がかかる奥歯などに適しています。
また、通常の被せ物を使用した修復では、土台となる歯を削って形を整える必要がありますが、低侵襲ラミネートベニアは歯を削らずに見た目の改善が可能です。

まず、右下奥歯の古い詰め物を除去したあと、ジルコニアの詰め物を作製するために形を整えました。そして、右上の前歯と奥歯は、ラミネートべニアを作製するために型取りを行っています。

後日、完成したジルコニアの詰め物とラミネートべニアを一度口腔内に取り付けて、色や形、噛み合わせなどを確認してから最終的にしっかりと装着し、治療を終了しました。

治療から6ヶ月経った現在も、経過は良好です。

治療期間 約3週間
費用 約182,000円
(2本分)
治療のリスク ・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・ラミネートべニアは非常に薄いセラミックのため、強度は弱くなります
・中の歯の色の影響を受けやすいため、変色が強い歯には適さない場合があります
・自費診療(保険適用外治療)です

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
歯の形態も回復しています。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
歯の形態も回復しています。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

70代女性 温存が難しい歯を抜き「インプラント治療」でしっかりと噛めるように改善した症例[2024年07月11日]

患者 70代女性
主訴 「噛みしめると歯がうずくようになった」とご相談いただきました。
診断 レントゲン撮影をして詳しく拝見したところ、左下奥歯の歯根が割れており、歯を支える骨もほとんどなくなっている状態でした。これは、歯根や歯茎が細菌感染を起こしたことが原因だと考えられます。

この状態の歯を温存するのはとても難しく、このまま放置すると細菌感染が広がって周囲の歯にも悪影響を及ぼすおそれがあるため、まずは抜歯を行い、その後しっかりと噛めるよう歯を補う治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容 左下奥歯は温存が難しいため、抜歯が適切であることを丁寧にお伝えし、抜歯後の隙間を補う方法として顎の骨にネジを埋め込んで噛めるようにする「インプラント治療」を提案しました。
患者様は、以前、当院でインプラント治療を受けたことがあり、治療の利点をご理解いただいていたため、今回もインプラントを希望されました。

まずは左下奥歯を抜き、歯茎が治癒するのを待ってからインプラントを埋め込む手術を行います。
インプラント埋入の際には、顎の骨の形状や上の歯との噛み合わせを考慮しながら、しっかりと噛める位置にインプラントを配置しました。

インプラントを埋入してから3ヶ月後、顎の骨にインプラントが定着したことが確認できたため、耐久性に優れ自然な白さの「セラミック」の被せ物を作製してインプラントに装着し、治療を終了しています。

治療から3ヶ月が経過した現在も、経過は良好です。

治療期間 約4ヶ月
費用 440,000円
治療のリスク ・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
歯根の感染により抜歯しました。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
術前のレントゲン写真です。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
CT写真です。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
CT写真です。

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者インプラント埋入後3ヶ月が経過した写真です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者インプラント埋入後3ヶ月のレントゲン写真です。

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
適正な位置にインプラントが配置されています。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
術後のレントゲン写真です。
適正な位置にインプラントが配置されています。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
適正な位置にインプラントが配置されています。

20代女性 治療途中の歯に根管治療を施し「ジルコニア」の被せ物で美しく修復した症例[2024年07月11日]

患者 20代女性
主訴 「他院で治療中の歯を診てほしい」とご相談いただきました。
診断 レントゲン撮影で詳しく確認したところ、白い詰め物が装着されている右上の奥歯は、歯の神経を取り除く処置「抜髄(ばつずい)」を行っていることが判明しました。
この状態のまま放置すると、顎の骨にまで細菌が感染するリスクも考えられるため、早急に治療を行う必要があると診断しています。
行ったご提案・治療内容 診断内容について丁寧に説明したうえで、もともと神経が入っていた管をきれいに清掃し薬を詰めて封鎖する「根管治療」を行うことをお伝えしました。

根管治療に使用する薬にはいくつかの選択肢がありますが、患者様は「再発しにくい方法でしっかり治したい」と希望されており、保険診療のものでは悪化したり再発したりする可能性があります。
そこで、殺菌効果が高く神経の穴をしっかりと封鎖でき、治療後も長期的な歯の温存に期待がもてる自費診療の「MTA」を提案したところ、同意いただきました。

また、装着されていた詰め物が大きく残せる歯質の量も少ないため、歯全体を覆う被せ物で修復する必要があることも併せてお伝えしています。

まず古い詰め物を取り外し根管治療を施したあと、痛みが和らぎ歯の根がきれいになったことを確認してから、歯の形を整えて土台を作り、被せ物の型取りを行いました。

最終的な被せ物の種類は、患者様が「白い歯にしたい」と希望されたため、自然な白さで強度もある「ジルコニア」を採用しています。
後日、完成したジルコニアの被せ物をしっかり装着し、治療を終了しました。

治療から6ヶ月経過した現在も、経過は良好です。

治療期間 約1ヶ月
費用 約240,000円
(根管治療、被せ物)
治療のリスク ・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
調和のとれた白い被せ物を装着しました。

冷たいもの 知覚過敏[2024年07月05日]

みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。
かなり暑い日が増えてきました。
この時期は冷たいものを飲むことが多いと思います。
みなさんも冷たいものを口に含んだ時、あ、痛!しみる!といった経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。
あれ?昨日まで平気だったのに?前よりしみるなあとか思ったりしたことないですか?

まずは歯医者に行ってみてください。むし歯かもしれません。違うかもしれません。
診断をしてみないとわからないのです。レントゲンをとれば大体の診断は可能です。
もし虫歯でなければ知覚過敏の可能性が高いです。
虫歯ではないので同じ症状でも圧倒的に優位です。
歯を削る必要はないので、こんなことで神経を取りましょうなんていう歯科医なら、すぐさま転院してください。

まずは原因から。
これはブラッシングの仕方がほとんどの原因です。
横磨きを激しくするとほっぺた側の歯茎の退縮を招いて、象牙質の露出によって刺激が神経に伝達するという仕組みです。
一度歯肉が退縮すると自然に元に戻ることはありません。

なので、まず退縮した部分に対し薬液(知覚過敏を和らげる)を塗布したり、家で歯磨き粉(シュミテクト)を使用してもらって、症状が軽減すれば経過観察です。
それでもあまり変わらないようなら、露出した部分に樹脂を貼り付ける処置を行うことが多いです。
この処置は症状の軽減には効果がある処置ですが、経年劣化が早い欠点がありますがこの方法をとることが多いです。

もう一つは、歯肉を他の部位から移植する方法です。
この方法は根本治療になりますので、完全に元に戻すことができます。
しかし外科処置を伴いますので、患者さんが選ばれるのはまれです。最終手段かと思います。
知覚過敏にも色々な手技で対応できますので、しみるからといって悲観的になって安易に神経を取らず、ブラッシングの仕方をあらためて、症状に合った処置をしてもらってください。

 

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記事の著者

海谷 幸利

海谷 幸利(かいや ゆきとし)

経歴
1996年 海谷歯科医院 開業
歯学博士
所属学会・スタディグループ
5-D Japan メンバー
OJ 正会員
EAED(ヨーロッパ審美学会)アフィリエイトメンバー
東京SJCD会員
国際インプラント学会 認定医(ICOI)
AAP会員
南カリフォルニア大学客員研究員
日本顕微鏡学会会員
日本歯周病学会会員
厚生労働省認定臨床研修指導医

歯茎の出血、理由[2024年06月18日]

みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。
歯茎から出血したことはありますか?
子供のときはなくても青年以降に経験している方は結構いらっしゃると思います。

何故?基本的には歯肉炎から始まり歯周炎に発展していきます。
原因は汚れ、歯垢です。なのできちんとブラッシング及び口腔ケアを行なっていれば炎症に発展することはありません。

ただきちんとケアしていても、妊娠されていたり全身的な疾患に罹患された場合など、炎症にかかってしまうこともあります。
しかしきちんとブラッシングを行なっていれば、その疾患が治癒すれば歯肉の炎症も治ります。
なのでブラッシングは非常に重要だということです。

昨今言われているのが歯周病と疾患の関係です。
歯周病に罹患している患者さんとそうではない方を比べたときに全身疾患に罹患、または悪化するリスクがはるかに高いということがわかってきました。歯周病は気づかずに進行する疾患です。

ここで唯一早期に発見できる方法が、歯茎からの出血なのです。
多い、少ないに関わらず出血は大事件なのです。
もし歯茎から出血があるようなら、できるだけ早く歯科医院を受診し検査を受けることをお勧めします。
健康は口からです。

 

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記事の著者

海谷 幸利

海谷 幸利(かいや ゆきとし)

経歴
1996年 海谷歯科医院 開業
歯学博士
所属学会・スタディグループ
5-D Japan メンバー
OJ 正会員
EAED(ヨーロッパ審美学会)アフィリエイトメンバー
東京SJCD会員
国際インプラント学会 認定医(ICOI)
AAP会員
南カリフォルニア大学客員研究員
日本顕微鏡学会会員
日本歯周病学会会員
厚生労働省認定臨床研修指導医

40代女性 金属の詰め物の下に再発した虫歯を除去後、「ジルコニア」できれいに修復した症例[2024年06月15日]

患者 40代女性
主訴 定期検診時に虫歯がみつかったため「長持ちする素材できれいに治したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、左下の歯(第2小臼歯/5番)に金属の詰め物「メタルインレー」が入っており、詰め物の下で虫歯が再発し、広がっていました。

メタルインレーは保険診療のため安価で強度が高いのがメリットですが、時間の経過とともに劣化するため、歯との間にすき間ができやすいといったデメリットがあります。

患者様の場合も詰め物を装着してから時間が経っており、隙間から汚れが入りこんだことで虫歯が再発したと考えられます。

このまま放置するとさらに虫歯が進行し、痛みが出たり神経が死んでしまったりする可能性があるため、いま装着している詰め物を外し、虫歯を治療して新しい詰め物に替える必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 過去に治療している歯をさらに削る必要があるため、再び同じ銀歯で治療すると歯が割れてしまう可能性があることをお伝えしたうえで、割れづらい金属製の詰め物、もしくは審美性も耐久性もある「ジルコニア」で修復することを提案しました。
患者様は審美性を兼ねたジルコニアでの修復を選択されました。

まずはメタルインレーを外して虫歯の部分を丁寧に取り除き、きれいに形を整えてから型取りを行いました。その後、完成したジルコニアの詰め物を装着し、バランス良く噛めるように噛み合わせを調整して治療を終了しました。

治療期間 約2週間
費用 約90,000円
治療のリスク ・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・治療後は温かいものや冷たいものがしみる場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、ジルコニアが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
後ろの歯との間に虫歯があります。

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
歯の形もきれいに整いました。

50代男性 根の中で繁殖した細菌を除去して「ジルコニア」で美しく修復した症例[2024年06月15日]

患者 50代男性
主訴 「歯が痛く、歯ぐきも腫れているので治療してほしい」とご相談いただきました。
診断 レントゲンを撮影して詳しく確認したところ、被せ物を装着した左上奥歯(第2小臼歯/5番)の根の先端が黒くなっており、以前神経を治療した歯が再び細菌に感染し、根の先端に膿がたまり骨が溶けている状態だと判断しました。

このまま放置すると感染が広がり顎の骨まで細菌が侵入し、最終的には抜歯になるおそれがあります。
歯の痛みを改善するためにも、根の中で繁殖した細菌を除去する治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容 診断内容について丁寧にご説明し、細菌に感染している病巣部分を洗浄・消毒、きれいにして薬剤を詰める「根管治療」を提案しました。
しっかり治療するためにも歯の根に詰める薬剤は封鎖性と殺菌性に優れた「MTA」を使用すること、また根管治療後は自然な白さと高い強度が特徴の「ジルコニア」の被せ物で修復する方法に同意いただきました。

まず装着している被せ物を取り外し、根管治療を行います。
その後、痛みが和らぎ歯の根がきれいであることを確認してから、被せ物を装着するための土台を作り、歯の形を整え、被せ物の型どりをしています。
後日、完成したジルコニアの被せ物を装着し、治療を終了しました。

治療から6ヶ月経過した現在も、経過は良好です。

治療期間 約1ヶ月
費用 約264,000円
<内訳>
根管治療費、被せ物治療費
治療のリスク ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、元の歯が薄いためセラミックが割れることがあります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
骨が溶けています

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
前回の根管治療で詰めたあと、汚染された薬剤を除去しました

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
MTAをしっかり詰めました

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
根管を封鎖したあとに土台を装着しました

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

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