患者 | 40代女性 |
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主訴 | 「歯が取れてしまったので診てほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、右上奥歯(第1大臼歯)には被せ物とそれを装着するための土台が入っていましたが、被せ物が外れている状態です。 レントゲン撮影をして詳しく診察した結果、残っている歯の部分が少なく、土台の下で虫歯が発生していることが判明しました。 虫歯を治療したとしても、残っている歯がもともと少ないため温存するのは難しいと考えられます。 |
行ったご提案・治療内容 | 患者様は、以前、当院で人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける「インプラント」治療を他部位に施術していたこともあり、今回も同じインプラント治療での修復を希望されました。 インプラントは外科処置が必要ですが、欠損した部位のみを治療できるため、周囲の歯に負担をかけない点が特徴です。 インプラント治療を行うためには、インプラントを骨にしっかりと固定するために、顎の骨の量が十分にあることが求められます。 具体的な治療方法は、以下のとおりです。 以上の治療方法を丁寧にお伝えし、了承いただきました。 まずは、右上奥歯を抜くと同時にサイトプラストを用いたソケットプリザベーションを行います。 |
治療期間 | 約7ヶ月 |
費用 | 約473,000円 | 治療のリスク | ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります ・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります ・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります ・自費診療(保険適用外治療)です ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります |
治療前
治療中
4週間後
2ヶ月後
3ヶ月後
3ヶ月後
治療後
その他
患者 | 70代男性 |
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主訴 | 「前歯の隙間が気になるので、きちんと治療をして隙間を埋めたい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、右下の前歯(中切歯)は歯根に近い部分から折れており、一部分のみが残っている状態でした。 そのため、食べ物を噛み切るという前歯がもつ本来の役割が果たせていません。 また、歯が折れる原因には、歯ぎしりなどの癖、強い噛み合わせ、外傷などがあります。 レントゲン検査の結果、歯根の先には膿の袋ができていることを確認しました。 この状態を放置すると、見た目に悪影響が出るだけでなく痛みが生じるおそれもあるため、早急な治療が必要だと診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 患者様の場合、歯根の部分まで折れて細菌感染を起こしていることから、歯の温存が難しく抜歯が必要であるとお伝えしました。 抜歯後は、前歯の機能と見た目を回復させるため、両隣の前歯を土台にしてつなげた被せ物「ブリッジ」による修復を提案しました。 ブリッジは、人工歯根を顎の骨に埋め込む「インプラント」のような外科手術は不要ですが、両隣の歯を土台とするため、歯を少し削る必要がある点がデメリットです。 まずは折れた歯(右下中切歯)を抜き、両隣の歯をブリッジの土台に適した形に整えます。その際、土台となる2本の歯は神経が生きているため慎重に削り、その後ブリッジを作製するための型取りを行いました。 後日、完成したブリッジの噛み合わせなどをしっかりと確認して装着し、治療を終了しています。 |
治療期間 | 約4週間 |
費用 | 約450,000円 | 治療のリスク | ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります ・ブリッジの装着に際し、天然歯を削る必要があります ・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
治療中
治療後
患者 | 30代女性 |
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主訴 | 「歯が欠けて冷たいものがしみるので診てほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、左下奥歯の歯と歯が接触する面「隣接面」に虫歯が生じ、冷たいものがしみる症状が見られました。詳しい検査の結果、虫歯は歯の内部にある神経組織には達していないことがわかりました。
この部分は歯ブラシの毛先が届きにくく汚れが残りやすいため、毎日歯磨きを行っていても虫歯になりやすい箇所です。 このまま放置すると虫歯が徐々に広がり痛みが出る可能性があること、仮に細菌が神経にまで達した場合、神経を除去してから歯の内部を清掃してから薬を詰める「根管治療」が必要になることも考えられます。 以上を踏まえ、早急に虫歯を取り除き詰め物で修復する治療が必要であると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 虫歯を除去したあとの修復方法として、以下の2つを提案しました。
①保険診療の白い歯科用プラスチックの詰め物 ②自由診療の白い詰め物「セラミックインレー」 それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明したところ、患者様は「なるべく長持ちする素材がいい」との理由から、②のジルコニアインレーを選択されました。 まず、取り残しがないよう虫歯を丁寧に除去したあと、歯の形を整え、詰め物を作製するための型取りを行いました。 |
治療期間 | 約2週間 |
費用 | 約100,000円 (ジルコニアインレー) |
治療のリスク | ・治療中に痛みを伴う場合があります ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります ・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
治療中
治療後
みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。
みなさんいい歯の日をご存じでしょうか?語呂合わせなんですが11月8日です。
1993年に日本歯科医師会より制定されました。
いつまでも美味しく、楽しい食事ができるように口腔衛生をきちんと保ってもらいたいという願いをこめています。
一つの目標としては、8020運動です。
80歳で20本の歯を残しましょう、というものです。
現在は51%の人達が達成されております。今後も増加していくと思われます。
20本あれば入れ歯がなくともなんとか噛んではいけます。
ただもう一本奥歯があれば完璧ですが。
噛むことは非常に重要です。
噛むことによって、集中力も高まりますし、唾液も出るようになり虫歯や歯周病予防に繋がります。認知症の予防にも有効です。
いいこと尽くめなので、ぜひ定期検診を受けていただき、一本でも多くの歯を大事に残して健康維持に努めてください。
当院のホームページにいろいろな症例が出ていますので、またご覧になってください。