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海谷歯科医院

1月, 2024年

60代男性 割れた歯を抜いてインプラントでしっかり噛めるようにした症例[2024年01月24日]

患者 60代男性
主訴 「噛んだときに、左下奥歯に痛みや違和感がある」とご相談いただきました。
診断 左下の奥歯(第1大臼歯/6番)の歯と歯ぐきの境目から膿が出ていたため、レントゲンを撮影し詳しく調べたところ、歯が割れている可能性が高いと診断しました。
割れた歯は治療して残すことが難しく、仮に残せたとしても周りの歯にも悪影響を与えるため、抜歯が必要なことをお伝えしました。
行ったご提案・治療内容 抜歯に同意いただき、その後の治療として取り外し式の入れ歯、前後の歯を削って橋渡しのように歯を入れるブリッジ、人工歯根をあごの骨に埋めるインプラント治療の3つを提案しました。
入れ歯やブリッジは費用を抑えることができますが、周囲の歯で支えなければなりません。その結果、残っている歯の寿命が短くなるリスクがあります。
一方、インプラント治療は他の2つの方法より費用はかかりますが、歯がない部分を単独で治療できるため、他の歯に負担がかかりません。
それぞれのメリットやデメリットをお伝えしたところ、今回はインプラント治療をご希望いただきました。

始めに、左下奥歯の抜歯を行いました。
抜歯から3ヶ月後、インプラントの埋入位置や角度をCT画像上でシミュレーションし、インプラント埋入手術を行いました。

2ヶ月後、インプラントが骨にしっかりと定着したことを確認し、2次手術でインプラントの頭部分を歯ぐきの上に露出させ、傷の治りを待ってから人工の歯を装着しました。

治療期間 約5ヶ月
費用 440,000円
術後の経過・現在の様子 周りの歯に馴染んだ自然な見た目になり、しっかり噛めるようになりました。
治療終了から3ヶ月、痛みなどもなく経過は良好です。
患者様にも「自分の歯のように噛めるので、違和感なく食事ができて嬉しい」と大変ご満足いただきました。

治療部位を長く健康に保つため、現在も定期的なメンテナンスでご通院いただいています。

治療のリスク ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、人工歯が割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
根の分かれ目に黒い影が見られ、歯が割れていると診断しました。

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯後の様子です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯後3ヶ月、インプラント手術前に撮影したCT画像です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯後3ヶ月でインプラント埋入手術を行いました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
インプラント埋入2ヶ月後に2次手術を行いました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
2次手術後、歯ぐきが安定した様子です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
インプラント埋入から2ヶ月後のレントゲン写真です。

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯部位にインプラントを入れ、しっかり噛めるようになりました。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
治療後の様子です。噛み合わせや見た目が回復しています。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

50代女性 歯が無い部分にインプラント治療を行い見た目と噛み合わせを回復した症例[2024年01月23日]

患者 50代女性
主訴 「右下奥歯が無く噛めないので歯を入れたい」とご相談いただきました。
診断 患者様は右下奥歯3本(第2小臼歯/5番、第1大臼歯/6番、第2大臼歯/7番)を失っており、右側で噛むことができませんでした。

歯を失った部分はあごの骨が減少しやすい傾向がありますが、レントゲンで検査した結果、特に問題はありませんでした。

行ったご提案・治療内容 失った歯を補う方法には、取り外し式の入れ歯、前後の歯を削って橋渡しのような被せ物を入れるブリッジ、あごの骨に人工歯根を埋めるインプラント治療の3つがあります。 今回のケースでは、ブリッジを支える後方の奥歯が無いため、インプラント治療と入れ歯の2つをご提案しました。

入れ歯は費用を抑えられますが、残っている歯に針金をかける必要があり、歯の負担が大きくなります。 インプラント治療は費用はかかりますが、周りの歯への負担が少なく、天然歯により近い仕上がりになります。
以上を説明した結果、インプラント治療をご希望いただき、インプラントの本数は噛み合わせのバランスを考慮して2本に決定しました。

インプラント手術の前に、まずはCT撮影を行いました。これにより、インプラントを埋入する位置や角度を正確に診断することが可能です。
次にインプラント埋入手術を行い、インプラントが骨と結合するまで3ヶ月待った後、インプラントの頭部分を歯ぐきの上に露出させる2次手術を実施しました。
2次手術から1ヶ月後、歯ぐきが安定したことを確認してから、インプラントの上に人工の歯を装着しました。

治療期間 約5ヶ月
費用 880,000円
術後の経過・現在の様子 歯の形が回復し、しっかり噛めるようになりました。
現在は治療終了から3ヶ月が経過し、痛みなども無く良好な状態です。
患者様にも「見た目もきれいで、食事も快適にできている」と大変ご満足いただきました。

インプラントを長くお使いいただけるよう、今後も定期的なメンテナンスでご通院いただく予定です。

治療のリスク ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、人工歯が割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
奥歯が欠損しています。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
治療前のCT画像です。あごの骨の状態を確認することができます。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
インプラント埋入手術の様子です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
インプラント埋入から3ヶ月後、2次手術を行いました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
インプラント埋入から4ヶ月後のレントゲン写真です。

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
見た目や噛み合わせの機能が回復しました。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
治療後のレントゲン画像です。

40代女性 割れた奥歯を抜きインプラント治療で噛み合わせと見た目を回復した症例[2024年01月16日]

患者 40代女性
主訴 「噛んだときに、右下の奥歯に違和感と痛みがある」とご相談いただきました。
診断 歯の診査とレントゲン写真から右下奥歯(第1大臼歯/6番)が割れている可能性があると診断し、被せ物を取り外したところ根の分かれ目に穴が空いており、歯が破折していることが確認できました。

割れてしまった歯は残すことが難しく、抜歯して歯を補う必要があることをお伝えしました。

行ったご提案・治療内容 抜歯に同意いただき、その後の治療として取り外し式の入れ歯、前後の歯を削って橋渡しのように歯を入れるブリッジ、人工の歯根を利用したインプラント治療の3つをご提案しました。
入れ歯やブリッジは比較的安価ですが、周りの歯への負担が大きくなります。インプラント治療は費用はかかるものの歯が無い部位を単独で治療でき、周りの歯への負担も少なく、自分の歯のように噛むことができます。
それぞれの利点と欠点を説明したところ、インプラント治療をご希望いただきました。

まず抜歯をしてから同時に人工骨を入れる「ソケットプリザベーション」を行い、あごの骨が減少するのを予防しました。インプラントを安定させるには、十分な骨の高さや幅が必要なためです。

3ヶ月後にCTを撮影して骨の状態に問題がないことを確認した後、インプラント埋入手術を行いました。
インプラントが骨にしっかりと定着するまでさらに2ヶ月待ち、その後2次手術を実施してインプラントの頭部分を歯ぐきの上に露出させ、傷が癒えてから人工の歯を取り付けました。

治療期間 約5ヶ月
費用 440,000円
術後の経過・現在の様子 適切な位置にインプラントが入り、噛み合わせや見た目も回復しました。
治療終了から3ヶ月が経過し、痛みなども無く良好な状態です。
患者様にも「見た目もきれいで、違和感なくしっかり噛める」と大変ご満足いただきました。

治療部位を長くお使いいただけるよう、現在も定期的なメンテナンスでご通院いただいています。

治療のリスク ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、人工歯が割れる可能性があります

治療前

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
根の分かれ目に黒い影が見られたため中を確認したところ、歯が割れていました。

治療前 | 市ヶ谷・歯医者
根の分かれ目に黒い影が見られます。この所見から、歯が割れていると考えられます。

治療中

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯と同時にソケットプリザベーションを行いました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯後3ヶ月、インプラント手術前に撮影したCT画像です。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
抜歯後3ヶ月でインプラント埋入手術を行いました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者
インプラント埋入2ヶ月後に2次手術を行いました。

治療中 | 市ヶ谷・歯医者

治療後

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
インプラントによりしっかり噛めるようになりました。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
インプラントの上に取り付ける人工歯です。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者
治療後のお口の中の写真です。噛み合わせや見た目も回復しています。

治療後 | 市ヶ谷・歯医者

一般歯科と予防歯科の違い[2024年01月12日]

みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。

最近よく予防歯科という言葉を耳にすると思います。
私が歯科医師になった30年ほど前にはまだメジャーではなかったと思います。
その頃は歯科は痛くなったら治しに行くところという考えがほとんどでした。
北欧ではすでに予防歯科がメジャーになっていて子供のDMF指数(歯の疾患の値)が1前後(この頃の日本は3〜4)とほとんど虫歯がない状態だったのです。
この結果を受けて日本政府が8020運動(80歳で20本の歯を残す)を掲げ、そのためには子供の頃からの状態が大事だということでDMF指数の改善を目標にしてきたわけです。

あれから20数年かなり改善されてきています。
当院においても確実に虫歯罹患者は減っています。
ではなぜそうなったか?ひとえに予防の観念が根付いたからだと思われます。
いわゆる定期検診です。これをきちんと受けていただくことにより虫歯、歯周病に罹患する可能性が格段に下がります。
虫歯が見つかれば小さいうちにすぐ治すことができるため、大きく歯を削る必要がなくなります。
削らないということは強度の強い歯質をたくさん残せるため、歯を失う可能性は格段に低くなります。
命がなくなるまで自分の歯で生活することができる可能性が高くなる。
入れ歯ではないのでよく噛める。健康に良い。寿命が伸びる。好循環になっていきます。

もちろん治療も大事なのでおろそかにしてはいけませんが、予防歯科に力を入れている歯科医院を選ぶようにしてください。世の流れは予防です。

 

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記事の著者

海谷 幸利

海谷 幸利(かいや ゆきとし)

経歴
1996年 海谷歯科医院 開業
歯学博士
所属学会・スタディグループ
5-D Japan メンバー
OJ 正会員
EAED(ヨーロッパ審美学会)アフィリエイトメンバー
東京SJCD会員
国際インプラント学会 認定医(ICOI)
AAP会員
南カリフォルニア大学客員研究員
日本顕微鏡学会会員
日本歯周病学会会員
厚生労働省認定臨床研修指導医

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