虫歯は歯の表面に粘着したプラーク(バイオフィルム)が飲食をするたびに栄養を取り込んで、酸を放出します。
プラーク(バイオフィルム)から放出された酸が「エナメル質」の中に浸透して歯を溶かし(脱灰)、硬い歯がまるで豆腐のように柔らかくなります。
この歯が柔らかくなった部分を一般的に「虫歯」と呼ぶのです。そこに虫歯菌が侵入して、さらに内部への穴の連鎖が続いていきます。
これが、虫歯ができて、深く進行していくメカニズムです。
次のような4つの条件がそろった場合にむし歯になると考えられています。
虫歯は進行すればするほど、歯を失う可能性も高くなり、また、治療費の負担も大きくなります。
しかし、早期に発見すれば治療の期間も短くなり、治療費の負担も軽減されるのです。
虫歯をほうっておくとどうなるか?
ここでは虫歯の進行度を学んで重度な虫歯にならないように対策をねりましょう。
虫歯ができ始めの状態。患部を削って詰め物をする程度で済みます。
虫歯が進んで小さな穴が開いた状態。
患部を削って詰め物をする程度で済みます。
虫歯がさらに進行し、大きな穴が開いた状態。
歯の根の治療をした後、かぶせ物や詰め物をします。
歯冠が崩壊し、根っこだけが残っている状態。
虫歯が根の中まで進行し、抜かざるを得ない場合もあります。
虫歯はどこの歯科医院で治療しても同じではありません。
抗菌剤(3Mix)や消毒剤を虫歯に応用して肉眼では見えないすべての虫歯菌を死滅させ歯面を特殊な被膜でコーティングすることにより歯髄(神経)を出来る限り保護する方法(Minimal Intervertion Dentistry)をとります。
神経をとれば失活歯(死んだ歯)になり寿命が著しく低下するためにこのような方法をとります。
虫歯治療の際に歯を削ると、虫歯の除去が目的とはいえ歯にとってはダメージとなります。
治療が目的でありながら、その箇所が大きければ大きいほど歯の寿命を縮めてしまうのです。
「ミニマルインターベンション(M I)」とは、それを防ぐための治療で侵襲を最小限に抑える考え方です。
ミニマルインターベンションによる虫歯治療は、以下の原則に則って行われます。
ミニマルインターベンションを心がける場合、従来のように虫歯をすぐに削ることはありません。
再石灰化が可能かどうかを最初に見極め、可能であればその方向で治療を進めます。
また歯を削る必要があったとしても、できる限り侵襲を最小限に留める充填方法や材料を選択し、治療後にはメインテナンスを徹底して虫歯の再発を防ぐのです。
1.抗菌剤(3Mix)を使って虫歯を溶かす(主に小さな虫歯)
虫歯に侵された部分を最小限削ったあとに、安全な3種類の抗菌剤を混ぜて作った薬をぬります。
こうすることで、周りの虫歯に侵された疑いのある部分や神経のばい菌を殺し、歯や神経を守ります。
2.樹脂などで詰める (主に小さな虫歯)
小さな虫歯は、削り取った後、すぐに樹脂などで穴を塞げば治療が終わります。
歯を元の形に整えて、光などを当てて樹脂を固めます。
治療が1回で済むので、通院の負担もかかりません。
3.型を取って、嵌め込む (主に中程度の虫歯)
中程度の虫歯は少し深く削るので、樹脂で塞ぐだけでは済みません。
一度歯の型を取って、虫歯を削った部分にピッタリと収まる物を作ります。
材質は金属や樹脂などです。
型はすぐにはできないので、治療には最低2回程度かかります。
4.歯に金属などを被せる (大きな虫歯・深い虫歯)
大きな虫歯や深い虫歯の場合、歯と歯がぶつかり合う際の力に耐えるようにするため、虫歯の箇所以外に歯の周囲も削って被せることになります。
2と同じく一度型を取りますが、歯に丸ごとかぶせる、被せ物を作ることになります。
治療には数回通う必要があります。
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