みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。
精密根管治療後に最終補綴(被せ物・詰め物)を入れた後は、「再感染防止」「歯根破折防止」「補綴を長持ちさせる」ことが最大のポイントです。
実際の臨床で重要な点を、優先度順に整理します。
1.補綴装着直後(数日〜1週間)
- 噛み合わせの違和感
- 軽い違和感は2〜3日で消失することが多い
- 噛むと響く・高く当たる感じが続く → 必ず調整
放置すると
につながる
2.最重要:歯根破折を防ぐ
精密根管治療後の歯は神経がなく脆い。
【避けるべき習慣】
- 歯ぎしり・食いしばり
- 片側噛み
- 硬い物(氷・骨・ナッツ・フランスパン)
ナイトガードの使用は強く推奨(特に奥歯)
3.再感染を防ぐポイント
- 被せ物の縁(マージン)の清掃
- フロス必須
- 必要に応じて歯間ブラシ
再感染原因の多くは
「被せ物の縁からの細菌侵入」を防ぐことは重要
4.補綴物の種類別
【注意点】
ジルコニア
- 非常に硬い → 対合歯の摩耗に注意
- 噛み合わせ調整が重要
セラミック
金属(ゴールド)
5.定期メンテナンス(必須)
【レントゲンでの経過観察】
- 6か月〜1年ごと(最低)4ヶ月がベスト
- 無症状でも病変が進行することあり
- 歯周病管理(歯周炎があると成功率は大きく低下)
6.すぐ受診すべきサイン
以下は要注意です。
- 噛むと鈍痛・ズーンと響く
- 歯ぐきの違和感・腫れ
- 被せ物が動く・浮いた感じ
- 嫌な味・膿のような感じ
「様子見」はNGです。必ず歯科医院を受信してください。
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