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海谷歯科医院

症例

40代男性 歯根が折れて痛みが出ている奥歯を抜いてインプラントで修復した症例[2025年02月19日]

患者 40代男性
主訴 「右下奥歯に痛みがある。歯茎も少し痛いので、診てほしい」と、定期的なメンテナンスで受診された患者様よりご相談いただきました。
診断 レントゲンを撮影して詳しく拝見したところ、右下奥歯1本(第1大臼歯)の歯根が折れていることが判明しました。
この歯はもともと複数の歯根があったものの、問題がある歯根だけを分割して除去し、金属の被せ物で修復している状態でした。

治療後は半分の歯根のみが残った状態で4年ほど過ごしていただきましたが、今回レントゲンと合わせてCTの撮影も行った結果、かなり大きな透過像(黒く見える部分)が認められました。これは、顎の骨が広い範囲で失われていることを示しています。

すでに痛みも出ており、このまま放置すると顎の骨や歯茎に深刻なダメージを与えるおそれがあるため、歯根が折れた歯を抜き、欠損部を補う必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 今回の症例では痛みが出ている右下奥歯を残すことが難しく、抜歯の必要があることをお伝えしたうえで、抜歯後の治療方法として以下の2つを提案しました。

①両隣の歯を土台として、橋を渡すような被せ物で歯を補う「ブリッジ治療」
メリット:外科手術をする必要がない。入れ歯のように取り外して管理をする手間がないうえ、安定した噛み心地が期待できる
デメリット:土台となる両隣の歯を削る必要がある

②顎の骨にネジを埋め込み、その上に人工歯を装着する「インプラント治療」
メリット:自然な見た目が再現できる。また、ご自身の歯のようなしっかりとした噛み心地が期待できる
デメリット:外科手術が必要になる。自費診療なので比較的費用がかかる

それぞれのメリットとデメリットを丁寧に説明したところ、患者様は②のインプラント治療を選択されました。

まずは、CTの撮影を行って歯や顎の骨の状態を詳しく調べたところ、インプラントの埋入に必要な骨の量が十分にあることが確認できたため、右下奥歯(第1大臼歯)を抜くと同時に、インプラントを埋め込む「抜歯即時インプラント」手術を行いました。
この方法だと外科手術が1回ですむので、治療期間の短縮、見た目や噛み合わせの早期回復が見込めます。

経過観察後、抜歯した傷口が回復したことと、インプラントと骨がしっかりと結合していることを確認し、精密な型取りを行い、耐久性に優れた白い被せ物を作製しました。

後日、完成した被せ物をインプラントに装着し、噛み合わせを丁寧に調整して、治療を終了しました。
治療後も定期的に通院いただき、メンテナンスを続けています。

治療期間 約4ヶ月
費用 約420,000円
治療のリスク ・外科処置後に腫れ、出血が続く場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・自費診療(保険適用外治療)です

治療前

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治療中

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治療後

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40代女性 欠けた詰め物と隣接面に生じた虫歯を取り除きジルコニアアンレーで修復した症例[2025年02月19日]

患者 40代女性
主訴 「詰め物が欠けたので診てほしい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、右下奥歯に装着されていたセラミックの詰め物「セラミックインレー」が、一部欠けている状態でした。
セラミックインレーには自然な白さが特徴の素材「セラミック」を用いていますが、歯の一部分のみを覆うため、噛み合わせの力が強い奥歯に使用する場合、詰め物やご自身の歯が欠けやすくなるデメリットがあります。
また、セラミックインレーが装着されている歯と前後の歯との間「隣接面」には虫歯が生じていました。

このまま放置すると、歯と欠けた詰め物の隙間から細菌が入り込んで虫歯が進行し、神経の治療が必要になるおそれがあるため、虫歯を除去して新しい詰め物で修復する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 治療に際し、患者様は「審美性が高く、丈夫な素材で修復したい」と希望されていました。そのため、古い詰め物を除去して虫歯を取り除いたあとの治療を提案し、同意いただきました。

・詰め物の素材は、自費診療のセラミックの中でも虫歯の再発リスクが低く、耐久性に優れ奥歯の噛みしめる力にも対応できる「ジルコニア」を用いる
・詰め物の形態は、より強度を高めるために、噛む面を覆うように広範囲を修復する詰め物「アンレー」を採用する

まず、装着してあるセラミックインレーを除去してから虫歯を丁寧に取り除き、歯の形を整えます。その際は、歯を削る量が最低限になるよう、慎重に治療を進めました。
その後、型取りを行い、仮詰めをして初回の治療を終了しています。

後日、完成したジルコニアアンレーを装着して、歯にぴったりと合っているか、噛み合わせに問題がないかを確認し、治療を終了しました。

治療期間 約2週間
費用 約120,000円
(ジルコニアアンレー)
治療のリスク ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

治療前

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治療中

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治療後

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40代男性 破損したセラミックの被せ物と詰め物を強度が高いジルコニア素材で作り直した症例[2025年02月14日]

患者 40代男性
主訴 「詰め物が欠けてしまったので、診てほしい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、右上奥歯2本には白い素材「セラミック」の被せ物と詰め物が装着されていましたが、いずれも破損していました。
患者様は噛み合わせの力が強く奥歯に過度な負担がかかっていたため、セラミックが割れてしまったと考えられます。

このまま放置すると、歯と欠けたセラミックの隙間から細菌が入り込み、虫歯の発症リスクが高くなるため、耐久性の高い素材で修復する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 欠けた被せ物と詰め物を再度セラミックで修復することも可能ですが、患者様の場合は噛み合わせの力が強いため、再び割れてしまうおそれがあります。

そこで今回の治療では、人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの強度があり、見た目も白く審美性に優れた素材「ジルコニア」を提案しました。
ジルコニアはセラミックよりも耐久性があるため割れにくく、噛む力が強くかかる奥歯に適している素材です。

また詰め物が装着されている部位は、詰め物周囲の歯が薄くなっており、このまま新しく詰め物を装着しても、噛む力に耐え切れず将来的に歯が割れたり欠けたりしてしまうリスクがあります。
そのため、噛む面すべてを覆う形状の詰め物「アンレー」で修復して、強度を高める方法を併せて提案したところ、患者様は自然な見た目で長持ちする方法を希望されていたため、治療に同意いただきました。

まず、残っているセラミックの被せ物と詰め物を丁寧に取り除き、歯が大きく削れている部分を補強します。
次に噛み合わせを確認しつつ、削りすぎないよう細心の注意を払いながら歯の形を整えました。その後、精密な型取りを行い、歯の色見本を用いてジルコニアの色調を決定しました。

後日、完成したジルコニアの被せ物と詰め物を装着し、ぴったり合っているか、噛み合わせに問題がないかの確認と調整を行い、治療を終了しています。

治療期間 約2週間
費用 約250,000円
治療のリスク ・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

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治療中

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70代女性 根っこが割れた歯を抜いて審美性の高いオールセラミックブリッジで修復した症例[2025年01月31日]

患者 70代女性
主訴 「噛むと奥歯が痛むので診てほしい」とご相談いただきました。
診断 左上の奥歯(第1小臼歯)は、歯根が縦に割れてしまう「垂直破折」が認められ、温存するのは困難でした。
このままだと十分に噛むことができないだけでなく、割れた歯根に細菌が溜まって炎症を起こしたり、炎症が広がって、周囲の顎の骨が溶けたりするおそれがあります。

以上のことから、歯根が割れた歯を抜き、しっかりと噛めるようにする必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 歯根が割れた左上奥歯は抜く必要があること、また、抜歯後の治療方法として次の3つを提案しました。

①橋渡しのような被せ物で歯を補う「ブリッジ治療」
メリット:外科手術を行わないため治療期間が短く、安定した噛み心地が期待できる
デメリット:土台となる健康な歯を削る必要がある

②顎の骨にネジを埋め込み、その上に人工歯を装着する「インプラント治療」
メリット:自然な見た目と噛み心地が期待できる
デメリット:自費診療のため、比較的費用がかかる。外科手術が必要なので、治療期間が長い

③取り外し式の「部分入れ歯」
メリット:保険診療内で治療でき、治療期間が短い
デメリット:取り外して手入れをする手間がかかり、ほかの2つの方法と比べて噛み心地が劣る

患者様は「できるだけ早く治療ができて、かつ入れ歯以外の方法が良い」と希望され、①のブリッジ治療を選ばれました。
ブリッジの種類は、汚れがつきにくいため虫歯の再発リスクが低く、審美性の高い「オールセラミックブリッジ」を選択しています。

まず左上奥歯の抜歯を行い、歯ぐきの傷が回復するまで経過を観察しました。
次にブリッジの土台を作製するため、麻酔をして抜歯部位の両隣の歯を慎重に削り、形を整えてから型どりをします。

後日、完成したブリッジが歯にぴったりと合っているか、しっかりと噛めているかを確認し、治療を終了しました。

治療期間 約2ヶ月
費用 約450,000円
治療のリスク ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

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治療中

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40代男性 虫歯が進行した親知らずの抜歯と同時に隣の欠損部位をインプラントで補った症例[2025年01月31日]

患者 40代男性
主訴 定期検診で通院中の患者様より、「右下の親知らずが痛む。また、その隣の欠損している部分に歯を入れたいので診てほしい」とご相談いただきました。
診断 レントゲン検査の結果、右下の親知らず(第3大臼歯)は虫歯が再発しており、神経まで深く達しているため痛みが出ていました。
痛みを取り除くためには親知らずの神経を除去するか、親知らず自体を抜く必要があります。

親知らずの隣の欠損部位を補う方法も考慮しながら治療を進める必要があると判断しました。

行ったご提案・治療内容 神経を取り除く「根管治療」を行えば、親知らずを残すことは可能です。
しかし、隣の歯が長年欠損している影響で親知らずが前方に倒れており、歯ブラシが届きにくく虫歯が再発しやすい状態になっています。
そのため抜歯も選択肢の一つであることを説明したところ、「歯磨きでのケアが難しいなら抜歯したい」と同意いただきました。

また、欠損部位を補う治療方法として次の2つを提案しました。

①あごの骨にネジを埋め込み、その上に人工歯を装着する「インプラント」
メリット:審美性の高さと、自分の歯のような噛み合わせが期待できる
デメリット:自費診療のため比較的費用がかかる。外科的な処置が必要なので、治療期間が長い

② 前後の歯を削り、橋渡しのような被せ物で歯を補う「ブリッジ」
メリット:外科手術を行わないため治療期間が短く、安定した噛み心地が期待できる
デメリット:土台となる健康な歯を削る必要がある

患者様は①のインプラント治療を選ばれました。

まず、CT撮影で歯や顎の骨の状態を詳しく調べ、インプラントに必要な骨の量が十分にあることを確認しました。
続いて、親知らずの抜歯と同時に隣の欠損部位にインプラントを埋め込む手術を行いました。この方法は外科手術が一度で済むため治療期間が短くなり、見た目や噛み合わせの回復を早められるメリットがあります。

しばらく経過観察したのち、抜歯した傷口が回復したこと、インプラントと骨がしっかりと結合していることを確認できたため、精密な型取りをして耐久性に優れた白い被せ物を作製しました。
後日、完成した被せ物の噛み合わせなどを丁寧に調整し、インプラントに装着して治療を終了しました。

治療後も定期的に通院いただき、メンテナンスを続けています。

治療期間 約4ヶ月
費用 約420,000円
治療のリスク ・外科処置後に腫れ、出血が続く場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療(保険適用外治療)です

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50代女性 歯と歯の間にできた虫歯を取り除き強度の高いジルコニアの詰め物で修復した症例[2025年01月25日]

患者 50代女性
主訴 「歯が欠けてしまい、しみるので診てほしい」とご相談いただきました。
診断 左上の奥歯2本に銀の詰め物が装着されていましたが、歯と歯が接触する面「隣接面」に虫歯ができていました。さらに、奥側の歯の虫歯は進行して歯に穴が空いており、冷たいものがしみる状態でした。
隣接面は歯ブラシが届きにくく汚れが残りやすいため、きちんと歯磨きをしていても虫歯になりやすい場所です。

このまま虫歯が進行して神経に達すると、痛みが生じるだけでなく、神経を除去し歯の内部を清掃・消毒して薬を詰める「根管治療」が必要になる場合があります。

以上のことから、早急に虫歯を取り除き、詰め物で修復する治療が必要であると診断しました。

行ったご提案・治療内容 患者様は、自然な色合いで、かつ長持ちする詰め物を希望されていたため、今回は耐久性に優れた白い素材「ジルコニア」で修復する方法を提案しました。

ジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれるほど高い強度を持ち、割れにくいため、特に噛む力が強くかかる奥歯に適した素材です。また、天然の歯のような透明感があるのでご自身の歯の色に合わせやすく、さらに汚れが付きにくいため虫歯の再発を予防する効果も期待できることを説明し、治療に同意いただきました。

まず痛みを抑えるための麻酔を施し、古い詰め物と虫歯を丁寧に取り除きました。
次に、歯を削る量が最小限ですむよう慎重に歯の形を整えてから、詰め物を作るための型取りを行います。
その後、手前の歯には歯を部分的に補う詰め物「ジルコニアインレー」、奥側の歯には噛む面を大きく覆う「ジルコニアアンレー」を作製しました。

後日、完成した詰め物が歯にぴったりと合うか、噛み合わせに問題がないかを確認し、治療を終了しました。

治療期間 約2週間
費用 約180,000円
治療のリスク ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります

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60代女性 炎症が生じた奥歯に人工骨を利用して骨を再生させる治療を施し歯を温存した症例[2024年12月21日]

患者 60代女性
主訴 「噛むと歯に痛みが出るのと、歯ぐきからたまに出血する。なるべく歯を残して治療したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、白い被せ物が装着されている左下の1番奥の歯に、歯の周りの骨や歯ぐきに炎症が起こる「慢性歯周炎」が生じていました。
さらに慢性歯周炎の影響を受けて、左下奥歯の手前側の骨が10mmと大きく減少し、歯を十分に支えることが難しい状態になっています。

このまま放置すると炎症が広がり、手前側の歯にも悪影響を及ぼす可能性があるため、一般的には抜歯が適応されるケースです。
しかし、患者様は歯を温存する治療を強く希望されています。

行ったご提案・治療内容 歯を温存するため、人工骨を利用し歯を支える骨を再生させる「歯周再生治療」を提案し、同意いただきました。

まず左下奥歯の歯ぐきを切開し、炎症が起きている組織「不良肉芽(にくげ)」を徹底的に掻き出します。
その後、歯の周囲に2種類の人工骨である「リグロス」と「サイトランス」を挿入し、切開部を縫合して経過を観察しました。
人工骨がしっかりと定着し良好な結果が得られるかどうかには個人差がありますが、2種類の人工骨を併用することで、治療の成功率の向上を目指しています。

治療から6ヶ月後、人工骨が定着し歯の周りの骨が再生していることを確認しました。
炎症も治まり痛みもなく、良好な状態を維持しています。

治療期間 治癒期間6ヶ月
治療回数 1回
費用 110,000円(材料代含む)
治療のリスク ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります

・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります

・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します

・外科処置後のメンテナンスを怠ると、良好な結果が得られない可能性があります


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治療後

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60代男性 劣化した前歯の詰め物を除去してラミネートベニアで審美性を回復した症例[2024年12月21日]

患者 60代男性
主訴 「前歯と奥歯の見た目があまりよくないので、きちんと治したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、装着されている詰め物や被せ物が経年劣化を起こし、変色や隙間ができたため、残っている歯とうまく適合していませんでした。

上下の前歯には保険診療の白いプラスチック素材「コンポジットレジン」による詰め物の治療がされていましたが、一部が黒く変色しています。さらに、歯の根である「歯根」が露出している部分があり、コンポジットレジンと歯根の間には段差ができていました。

上下の奥歯には保険適用の銀の詰め物や被せ物が装着されており、左上の奥歯には治療途中である仮の蓋が詰められていました。
詰め物や被せ物も経年劣化により、歯との間に隙間が生じている状態です。

このまま詰め物や被せ物と歯の間に隙間がある状態を放置すると、その部分から汚れが入り、虫歯を発症するリスクが高まります。また、仮の蓋をそのままにしておくと、細菌感染が起こるおそれもあります。

以上のことから、全体的に詰め物や被せ物を作り直す必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 残っている歯の温存を最優先と考え、以下の治療方法を提案しました。

・上下前歯は、セラミックの薄い板を張り付ける「ラミネートベニア」による修復
・上下奥歯は、白い詰め物と被せ物による修復

患者様ご自身も「前歯も奥歯もきちんと治したい」と希望されていたため、治療方法に同意いただきました。

前歯の治療では歯の表面をわずかに削り、色や形にこだわったセラミックの板を接着して見た目を改善します。
奥歯の治療では、まず歯の形を整えてから型取りを行い、後日完成した詰め物や被せ物を装着しました。
仮の蓋が詰められていた左上の奥歯は、歯と土台の型取りを行い、こちらも後日完成した土台と被せ物を装着し、治療を終了しています。

治療期間 約1ヶ月
費用 約2,400,000円
(臼歯部の補綴代含む)
治療のリスク ・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です
・非常に薄いセラミックのため、強度は弱くなります
・中の歯の色の影響を受けやすいため、変色が強い歯には適さない場合があります

治療前

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40代男性 被せ物の下で再発した虫歯を除去してジルコニアクラウンで噛み合わせと審美性を改善した症例[2024年12月15日]

患者 40代男性
主訴 「痛みはないが、歯が欠けてしまったので診てほしい。できれば神経はとりたくない」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、右側の一番奥の歯に金色の詰め物「ゴールドインレー」が装着されていました。レントゲン撮影をして詳しく検査した結果、歯と歯の間から細菌が侵入して虫歯になる「隣接面う蝕」が認められ、さらに歯と歯の間は大きく欠けています。
また、虫歯はゴールドインレーの下でも広がっていることが判明しました。

このまま放置すると、虫歯が神経まで達して痛みが出るおそれがあるため、早急に治療をする必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容 患者様のご希望どおり神経を温存するため、殺菌作用のある薬剤「MTAセメント」を用いて治療をする方法を提案しました。
MTAセメントは保険適用外ですが、高い封鎖性と殺菌作用があるため、大きい虫歯でも神経を残せる可能性が高くなります。
また、虫歯が広がっていて歯を大きく削らなければならないため、虫歯治療のあとに詰め物ではなく被せ物を装着する必要があることをお伝えし、同意いただきました。

まずゴールドインレーを外し、取り残しがないよう丁寧に虫歯を除去します。唾液が侵入しないように注意しながら、神経に近い部分をMTAセメントでしっかりと塞ぎました。

次に仮歯を装着し、痛みが出ないことを確認してから、最終的な被せ物の型取りを行います。
被せ物に使用する素材は、耐久性のある「ジルコニア」を選択しました。
ジルコニアは自費診療の素材なので、保険診療の被せ物と比べると費用がかかりますが、人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの強度があるため、噛みしめたときに強い力が加わる奥歯に適しています。
また汚れが付着しにくい素材なので、虫歯の再発リスクを抑えられる点も大きなメリットです。

その後、完成したジルコニアの被せ物を装着し、痛みや違和感がないことを確認して治療を終了しています。

治療期間 約3週間
費用 約120,000円
(ジルコニアクラウン)
治療のリスク ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、ジルコニアが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

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40代女性 温存が難しい歯を抜いたあと骨の再生を促す抜歯窩保存術式を用いてインプラントを埋入した症例[2024年11月30日]

患者 40代女性
主訴 「歯が取れてしまったので診てほしい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、右上奥歯(第1大臼歯)には被せ物とそれを装着するための土台が入っていましたが、被せ物が外れている状態です。
レントゲン撮影をして詳しく診察した結果、残っている歯の部分が少なく、土台の下で虫歯が発生していることが判明しました。

虫歯を治療したとしても、残っている歯がもともと少ないため温存するのは難しいと考えられます。
また、このまま放置すると虫歯が進行し、周囲の歯や骨に細菌感染が起こる可能性もあるため、早急な治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容 患者様は、以前、当院で人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける「インプラント」治療を他部位に施術していたこともあり、今回も同じインプラント治療での修復を希望されました。
インプラントは外科処置が必要ですが、欠損した部位のみを治療できるため、周囲の歯に負担をかけない点が特徴です。

インプラント治療を行うためには、インプラントを骨にしっかりと固定するために、顎の骨の量が十分にあることが求められます。
抜歯後は顎の骨が減少しやすいものの、患者様はなるべく再治療する必要がない治療を望んでいたことから、歯を抜いたあとの空洞「抜歯窩(ばっしか)」に人工骨などを詰めて骨の再生を促す「抜歯窩保存術式」の併用を提案し、同意いただきました。

具体的な治療方法は、以下のとおりです。
・右上奥歯(第1大臼歯)を抜くと同時に、歯を抜いた部分に人工骨を入れることで骨の減少を防ぐ治療方法「ソケットプリザベーション」を行う
・ソケットプリザーベーションを行う際は、ご自身の顎の骨や人工骨を移植したあと、骨が足りない部分を覆って骨の再生と治癒を促進させる特殊な膜「サイトプラスト」を使用する
・インプラントの予定部位が鼻の空洞「上顎洞」に近く、このまま埋入してしまうと上顎洞までインプラントが貫通するおそれがあるため、インプラント埋入と同時に上顎の骨が不足している部分に人工骨を入れ、上顎洞の粘膜を少しずつ押し上げて骨を増やす「ソケットリフト」を併用する

以上の治療方法を丁寧にお伝えし、了承いただきました。

まずは、右上奥歯を抜くと同時にサイトプラストを用いたソケットプリザベーションを行います。
3ヶ月後、十分な骨量が確保できたことを確認したうえで、インプラントを埋入しました。
しばらく経過を観察し、インプラントと骨がしっかりと定着してからインプラントの上に人工歯を装着し、治療を終了しています。

治療期間 約7ヶ月
費用 約473,000円
治療のリスク ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療(保険適用外治療)です
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります

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