患者 | 70代男性 |
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主訴 | 「折れてしまった歯を治療したい」とご相談いただきました。 |
診断 | 患者様は以前から当院にご通院されておりましたが、引っ越しのため久々のご来院でした。
拝見したところ、右上の奥歯(第2小臼歯/5番)が折れて根っこだけになっていました。 患者様は「歯を残せないのであれば、インプラントで治療したい」とご希望でした。 |
行ったご提案・治療内容 | 患者様のご希望に沿って、折れた歯を抜いてから人工の土台を埋め、その上に歯を取り付ける「インプラント治療」を選択しました。
インプラントをしっかり支えるには、あごの骨の高さや幅が必要なため、骨の量が足りない場合は骨を増やす処置「骨造成(こつぞうせい)」が必要になることがあります。 まず、インプラントをあごの骨に埋める手術を行いました。その際、ご自身の歯を唇側にわずかに残す「ソケットシールドテクニック」を用いて、あごの骨が減るのを予防しました。 インプラントがあごの骨としっかりくっついたのを確認した後、インプラントの頭を歯ぐきの上に出す「2次手術」を行いました。 |
治療期間 | 約4ヶ月 |
費用 | 450,000円 |
術後の経過・現在の様子 | 治療が終了してから6ヶ月が経過し、痛みなどもなく良好です。 患者様にも「自分の歯のように噛めている。見た目も自然で嬉しい」と大変お喜びいただきました。 現在はインプラントを長くお使いいただくため、定期的なメンテナンスでご来院いただいております。 |
治療のリスク | 強い力がかかると被せ物が欠けることがあります。 |
治療前
治療前に撮影したCTの画像です。
治療中
唇側にご自身の歯をわずかに残し、インプラントを埋めています。
4ヶ月後の2次手術の際も、唇側のあごの骨が減ることなく維持できました。
インプラントを埋めた直後のレントゲンです。
治療後
しっかり噛めるようになり、歯の形も回復しています。
患者 | 60代女性 |
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主訴 | 「折れてしまったところに歯を入れたい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、右上の奥歯(第2小臼歯/5番)が折れて根っこだけになっていました。 残っている根にもひびが入っており、根の先には炎症が起こって膿の袋ができていたため、歯の寿命が短く残すことは難しい状態でした。 患者様は「歯を抜くのであれば、その後の治療はインプラントが良い」とご希望でした。 |
行ったご提案・治療内容 | 患者様のご希望に沿って、折れた歯を抜いてからあごの骨に人工の土台を埋め、その上に歯を取り付ける「インプラント治療」を選択しました。
根の先に炎症があったため、抜歯後すぐにインプラントを埋めると上手く定着しない可能性があることをお伝えし、抜歯してからあごの骨が再生するまで7ヶ月ほど待つことを了承いただきました。 7ヶ月後、CT撮影を行ってあごの骨の状態を拝見したところ、十分な骨の量が確認できたため、骨造成はせず、インプラントを埋める手術を行いました。 手術から4ヶ月後、インプラントとあごの骨がしっかりくっついてから型取りをし、作製した人工の歯をインプラントの上に取り付けて噛み合わせを回復しました。 |
治療期間 | 約11ヶ月 |
費用 | 450,000円 |
術後の経過・現在の様子 | 治療終了後6ヶ月が経過し、痛みなどもなく良好です。 患者様にも「きれいな歯が入って嬉しい。食事も違和感なくできている」と大変ご満足いただきました。 現在はインプラントを長くお使いいただけるよう、定期的なメンテナンスでご来院いただいております。 |
治療のリスク | 強い力がかかると被せ物が欠けることがあります。 |
治療前
治療前のお口全体のレントゲンです。
抜歯してから7ヶ月後のCT画像です。
治療中
インプラントを埋めた直後の写真です。
インプラントを埋めて4ヶ月経った後、歯の型取りを行いました。
インプラントを埋めた直後のレントゲンです。
治療後
歯の形も回復しています。
歯ぐきのラインも隣の歯と合ってきれいに整っています。
治療終了後のレントゲンです。
患者 | 30代男性 |
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主訴 | 「欠けている歯を綺麗にしたい。歯はあまり削りたくない」とご相談いただきました。 |
診断 | 右下の前歯(中切歯/1番)の先端部分が斜めに少し欠けていました。
歯の先端部分が本来の形態ではないことと、右下の前歯が虫歯でもなく欠けていることから、普段から歯ぎしりや食いしばりをしているか、上下の歯の噛み合わせが強く当たっている可能性があると考えました。 |
行ったご提案・治療内容 | 歯が少し欠けてしまった場合の修復方法には、被せ物で形を整える、白いプラスチック素材の「レジン」で補う、天然歯のような自然な色味の「セラミック」の板を張り付ける「ラミネートべニア」があります。
被せ物を作製するためには、健康な部分の歯も削る必要があります。また、レジンでの治療は歯を削る量が少なくて済む一方で、変色しやすく綺麗な仕上がりはセラミックには劣ります。 ラミネートベニアでの治療では、歯の一番外側を覆っている「エナメル質」のみを薄く削り、歯を削る量を最低限に抑えることができるメリットがあります。 ラミネートべニアでの修復が可能かどうか、歯の模型に歯科用ワックスを盛り付けて形を確認し、患者様にも模型を見ながら仕上がりへのご意見をおうかがいして丁寧に調整した結果、ラミネートベニアでの修復をご希望されました。 ラミネートベニアを貼る前に、欠けている右下前歯に仮でレジンを盛って形をシミュレーションしました。 見た目や高さに違和感がないかを患者様に確認しながら進め、エナメル質を1層のみ薄く削った後、型取りをして装着しました。 |
治療期間 | 約2週間 |
費用 | 約110,000円 |
術後の経過・現在の様子 | 歯の形が元通りになり、色味も周りの歯と馴染んでいて綺麗な仕上がりになりました。 治療から6ヶ月経った今も、欠けることなく、しっかり噛めています。 患者様にも「歯をほとんど削ることなく綺麗になって嬉しい」と喜んでいただきました。 |
治療のリスク | 固いものを噛むとラミネートベニアが欠けることがあります。 |
治療前
治療中
治療後
歯の形態が回復しています
周囲の歯と馴染んだ仕上がりになりました
患者 | 50代女性 |
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主訴 | 「奥歯が痛い。歯の痛みの原因がなかなか分からず調べてほしい」とのことで、遠方からご来院いただきました。 |
診断 | 詰め物がされている右上の奥歯(第1大臼歯/6番)に痛みが出ていましたが、レントゲンでは異常は認められませんでした。 奥歯のすり減り具合から、長期に渡り噛み合わせによる強い力がかかることで、歯にヒビが入っている可能性を考えました。 |
行ったご提案・治療内容 | 詰め物を外して中を詳しく調べる方法をご提案しました。 ヒビの状態によっては抜歯も視野に入れなければならないこと、歯を残せる場合は神経の治療をして中に薬を詰める「根管治療(こんかんちりょう)」をしっかり行う必要があることを丁寧にご説明し、同意いただきました。 詰め物を外したところ、予想した通り歯に複数のヒビが入っていましたが、幸い残すことができそうだったため、根管治療を開始しました。 根管治療後に土台を作り、歯に優しい「ゴールド」で作製した被せ物を装着しました。 治療内容や使用する材料、費用などについて、都度患者様に確認し、了承を得ながら治療を進めました。 |
治療期間 | 約1ヶ月 |
費用 | 根管治療費 約120,000円 被せ物 約120,000円 |
術後の経過・現在の様子 | 治療終了から3ヶ月が経過し、痛みなどもなく良好です。噛み合わせも問題ありません。 患者様にも「痛みの原因を丁寧に探ってもらえて良かった」と大変ご満足いただきました。 現在は定期的な検診でご来院いただいております。 |
治療のリスク | 強い力がかかると歯が割れる可能性があります |
治療前
治療中
複数のヒビが確認できます。
歯に薬を詰めた後、被せ物の土台の形を整えました。
治療後
ゴールドの被せ物で修復しました。
歯の中にはMTAセメントを詰めています。