当院の患者様は治療後も予防や健康的な歯を維持するためメインテナンスに通われています。
当院の予防歯科についてご覧くださいませ。
患者 | 40代女性 |
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主訴 | 「現地の歯科医院で歯の根っこの病気を指摘された。たまにうずいて気になるのでしっかり治したい」とご相談いただきました。 オーストラリアから来院いただいた患者様です。 |
診断 | 拝見したところ、うずく症状があるのは銀歯が装着されていた右上の歯(第1小臼歯/4番)でした。
違和感の原因を調べるためレントゲン撮影で詳しく確認した結果、銀歯の下には神経に達する大きな虫歯があり、歯の根の先とその周辺組織には黒い影が見られました。 患者様は完治を希望されており、虫歯治療と歯根膜炎をしっかり改善する治療が必要と診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 根の周りの炎症は歯の神経が原因で引き起こされているため、まず虫歯を除去し、感染した神経を取り除いて歯髄内部をきれいにしてから薬を詰める治療「根管治療」が必要であることを説明しました。
根管治療に使用する薬にはいくつかの選択肢がありますが、今回の場合は保険診療のものでは悪化したり再発したりする可能性があるため、殺菌効果が高く神経の穴をしっかりと封鎖できる自費診療の「MTA」を提案したところ、同意いただきました。 併せて、虫歯が大きく残せる歯質の量が減ってしまうため、歯全体を覆う被せ物を装着する必要があることもお伝えしています。 根管治療を施したあと歯の形を整えて土台を形成し、自然な白さで強度もある「ジルコニア」の被せ物を装着して、治療を終了しました。 |
治療期間 | 約1ヶ月 |
費用 | 約240,000円 <内訳> 根管治療、被せ物 |
治療のリスク | ・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります ・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります |
治療前
治療中
根管2本にMTAを詰めました
治療後
周囲の歯となじんだ被せ物が装着されています