これは患者さんからしてみれば非常に納得いかないし、つらいものです。
長い治療を終えてやっとと思ったのにまた、痛い。しかしこの状態は単に根の治療の良し悪しだけで片付けられないこともあります。
噛み合わせの状態が作られた被せ物があっていない。根の処置が不十分など考えられます。
一つ一つ説明していきます。
まず冷たいもの、熱いものがあるしみている状況から神経の治療をした場合は根の中にまだ、神経が残っている場合(不十分)、また、全ての根の治療ができていない。(例えば3つあるのに2つしかやっていない)、噛み合わせがあっていないという原因がある考えられます。
また、以前根の治療をやった歯が痛くてやり直した場合、これは非常にシビアな状況になっているケースが多いです。難治性ということです。場合によっては抜歯になることもあります。治療としては丁寧に根を探し、中を清掃していくしか治す手立てはありません。
また、根の状態は良いのに、噛むと痛い場合は被せ物があっていない可能性が高いということになります。
このように一つの症状であってもいろいろな原因が考えられるわけです。
中には歯根自体が破折している場合もあります。このケースも折れている位置が悪ければ抜歯となります。
ですから少しでも違和感があればなるべく早めに歯科医院に行ってみてもらってください。
手遅れになる前に。