当院の患者様は治療後も予防や健康的な歯を維持するためメインテナンスに通われています。
当院の予防歯科についてご覧くださいませ。
患者 | 40代女性 |
---|---|
主訴 | 「奥歯の被せ物が取れた。どうにか抜かずに治してほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | レントゲンを確認すると、根の先の部分に細菌が感染していることで発現する「透過像(とうかぞう)」が見られました。 また、今回被せ物が取れた歯だけでなく、隣の歯の根の先端部分にも透過像が見られました。 どちらの歯も今後長く使用していくには、根の中の細菌感染をきちんと治療しなおす「再根管治療(さいこんかんちりょう)」を行うことが第一選択でした。 |
行ったご提案・治療内容 | 再根管治療は、裸眼の約30倍もの倍率で視野を確保する「マイクロスコープ」を使って細菌の感染を徹底的に洗浄・消毒する「精密根管治療(せいみつこんかんちりょう)」を行いました。 また、精密根管治療の最後段階で根の中に薬剤を詰める「根管充填(こんかんじゅうてん)」には、細菌の侵入を防ぐ封鎖性の高い「MTAセメント」を使用しました。 被せ物については患者様の希望に沿い、審美性と耐久性の高い「ジルコニア」で作製することをご提案し、ご了承いただきました。 |
治療期間 | 約1ヶ月 |
費用 | 根管治療費 200,000円 補綴治療費 200,000円 |
術後の経過・現在の様子 | しっかりと歯を残すことができ、さらに白く丈夫な被せ物が入り、見た目と噛み合わせが改善しました。 患者様も、この仕上がりに大変喜んでいただきました。 術後3ヶ月現在、良い状態を維持されており、お口全体のケアを含めて定期的にメインテナンスにご来院いただいています。 |
治療のリスク | 強い力がかかるとジルコニアが割れる可能性があります。 |
治療前
根の先端に透過像が見られます
治療後
MTAセメントを使用して根管充填をした状態です
周りの歯とも調和の取れた被せ物が装着できました