当院の患者様は治療後も予防や健康的な歯を維持するためメインテナンスに通われています。
当院の予防歯科についてご覧くださいませ。
患者 | 40代男性 |
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主訴 | 「歯肉が腫れてきた、噛むと痛い」とご相談をいただきました。 |
診断 | 診察したところ、右下の親知らず(第3大臼歯/8番)が歯肉に埋まっていることが原因で、親知らずと隣の歯(右下の第2大臼歯/7番)の間に細菌が入り込み、歯の根を支える骨である「歯槽骨」や歯肉に感染が起こって一番奥の歯肉が腫れていました。 親知らずが感染源となっているので、歯肉の腫れの解消には、親知らずの抜歯が必要であることをご説明しました。 また、親知らずの影響で隣の歯は歯周ポケットが深くなっており、歯周病が進行していて、状態が良くないことをお伝えしました。 |
行ったご提案・治療内容 | 親知らずと隣の歯を抜き、同じタイミングで隣の歯を抜いた部分に親知らずを移植する治療をご提案しました。 抜歯したまま放置すると噛み合わせが悪くなるなど残っている歯にも悪影響があるため、即時移植が最適と診断しました。 しかし、移植がうまくいくのは44歳までという医学的データがあるため、もし移植した歯がきちんと着かなかった場合は、定着率が高く、人工の歯を埋め込む「インプラント」で修復することをご説明し、患者様の承諾を得られましたので治療を開始しました。 |
治療期間 | 約3ヶ月 |
費用 | 約100,000円 |
術後の経過・現在の様子 | 治療後は歯肉の腫れが引き、噛んでも痛みが出なくなりました。 親知らずの移植から6ヶ月経った現在、移植した歯はしっかり定着し、噛み合わせも良好です。 |
治療のリスク | 移植した歯が完全に着く前に歯に負荷をかけてしまうと、抜けてしまったりうまく定着しなかったりする可能性があります。そのため、歯を移植した後はしばらく硬いものは避けなければいけません。 |
治療前
歯肉が赤く腫れているのがわかります
右下の親知らずが歯肉に埋まっているのがわかります
治療前
治療中
親知らずの歯根を取り、仮の薬を詰めて歯根周囲組織の治癒を図りながら経過をみる「仮根充」を行いました
移植から約1ヶ月後、歯の根っこがあった部分を綺麗にして歯の感染を予防するために再び「根管治療」を開始しました
親知らずを抜歯後、隣に移植
治療後
歯肉の腫れも引いています
親知らずの移植後