みなさんこんにちは。海谷歯科医院海谷です。
歯茎から出血したことはありますか?
子供のときはなくても青年以降に経験している方は結構いらっしゃると思います。
何故?基本的には歯肉炎から始まり歯周炎に発展していきます。
原因は汚れ、歯垢です。なのできちんとブラッシング及び口腔ケアを行なっていれば炎症に発展することはありません。
ただきちんとケアしていても、妊娠されていたり全身的な疾患に罹患された場合など、炎症にかかってしまうこともあります。
しかしきちんとブラッシングを行なっていれば、その疾患が治癒すれば歯肉の炎症も治ります。
なのでブラッシングは非常に重要だということです。
昨今言われているのが歯周病と疾患の関係です。
歯周病に罹患している患者さんとそうではない方を比べたときに全身疾患に罹患、または悪化するリスクがはるかに高いということがわかってきました。歯周病は気づかずに進行する疾患です。
ここで唯一早期に発見できる方法が、歯茎からの出血なのです。
多い、少ないに関わらず出血は大事件なのです。
もし歯茎から出血があるようなら、できるだけ早く歯科医院を受診し検査を受けることをお勧めします。
健康は口からです。
患者 | 40代女性 |
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主訴 | 定期検診時に虫歯がみつかったため「長持ちする素材できれいに治したい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、左下の歯(第2小臼歯/5番)に金属の詰め物「メタルインレー」が入っており、詰め物の下で虫歯が再発し、広がっていました。
メタルインレーは保険診療のため安価で強度が高いのがメリットですが、時間の経過とともに劣化するため、歯との間にすき間ができやすいといったデメリットがあります。 患者様の場合も詰め物を装着してから時間が経っており、隙間から汚れが入りこんだことで虫歯が再発したと考えられます。 このまま放置するとさらに虫歯が進行し、痛みが出たり神経が死んでしまったりする可能性があるため、いま装着している詰め物を外し、虫歯を治療して新しい詰め物に替える必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 過去に治療している歯をさらに削る必要があるため、再び同じ銀歯で治療すると歯が割れてしまう可能性があることをお伝えしたうえで、割れづらい金属製の詰め物、もしくは審美性も耐久性もある「ジルコニア」で修復することを提案しました。 患者様は審美性を兼ねたジルコニアでの修復を選択されました。 まずはメタルインレーを外して虫歯の部分を丁寧に取り除き、きれいに形を整えてから型取りを行いました。その後、完成したジルコニアの詰め物を装着し、バランス良く噛めるように噛み合わせを調整して治療を終了しました。 |
治療期間 | 約2週間 |
費用 | 約90,000円 | 治療のリスク | ・装着に際し、天然歯を削る必要があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・治療後は温かいものや冷たいものがしみる場合があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、ジルコニアが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります |
治療前
後ろの歯との間に虫歯があります。
治療中
治療後
歯の形もきれいに整いました。
患者 | 50代男性 |
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主訴 | 「歯が痛く、歯ぐきも腫れているので治療してほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | レントゲンを撮影して詳しく確認したところ、被せ物を装着した左上奥歯(第2小臼歯/5番)の根の先端が黒くなっており、以前神経を治療した歯が再び細菌に感染し、根の先端に膿がたまり骨が溶けている状態だと判断しました。
このまま放置すると感染が広がり顎の骨まで細菌が侵入し、最終的には抜歯になるおそれがあります。 |
行ったご提案・治療内容 | 診断内容について丁寧にご説明し、細菌に感染している病巣部分を洗浄・消毒、きれいにして薬剤を詰める「根管治療」を提案しました。 しっかり治療するためにも歯の根に詰める薬剤は封鎖性と殺菌性に優れた「MTA」を使用すること、また根管治療後は自然な白さと高い強度が特徴の「ジルコニア」の被せ物で修復する方法に同意いただきました。 まず装着している被せ物を取り外し、根管治療を行います。 治療から6ヶ月経過した現在も、経過は良好です。 |
治療期間 | 約1ヶ月 |
費用 | 約264,000円 <内訳> 根管治療費、被せ物治療費 |
治療のリスク | ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります ・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります ・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります ・装着に際し、天然歯を削る必要があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、元の歯が薄いためセラミックが割れることがあります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
骨が溶けています
治療中
前回の根管治療で詰めたあと、汚染された薬剤を除去しました
MTAをしっかり詰めました
根管を封鎖したあとに土台を装着しました
治療後
患者 | 40代女性 |
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主訴 | 「現地の歯科医院で歯の根っこの病気を指摘された。たまにうずいて気になるのでしっかり治したい」とご相談いただきました。 オーストラリアから来院いただいた患者様です。 |
診断 | 拝見したところ、うずく症状があるのは銀歯が装着されていた右上の歯(第1小臼歯/4番)でした。
違和感の原因を調べるためレントゲン撮影で詳しく確認した結果、銀歯の下には神経に達する大きな虫歯があり、歯の根の先とその周辺組織には黒い影が見られました。 患者様は完治を希望されており、虫歯治療と歯根膜炎をしっかり改善する治療が必要と診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 根の周りの炎症は歯の神経が原因で引き起こされているため、まず虫歯を除去し、感染した神経を取り除いて歯髄内部をきれいにしてから薬を詰める治療「根管治療」が必要であることを説明しました。
根管治療に使用する薬にはいくつかの選択肢がありますが、今回の場合は保険診療のものでは悪化したり再発したりする可能性があるため、殺菌効果が高く神経の穴をしっかりと封鎖できる自費診療の「MTA」を提案したところ、同意いただきました。 併せて、虫歯が大きく残せる歯質の量が減ってしまうため、歯全体を覆う被せ物を装着する必要があることもお伝えしています。 根管治療を施したあと歯の形を整えて土台を形成し、自然な白さで強度もある「ジルコニア」の被せ物を装着して、治療を終了しました。 |
治療期間 | 約1ヶ月 |
費用 | 約240,000円 <内訳> 根管治療、被せ物 |
治療のリスク | ・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります ・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります |
治療前
治療中
根管2本にMTAを詰めました
治療後
周囲の歯となじんだ被せ物が装着されています