当院の患者様は治療後も予防や健康的な歯を維持するためメインテナンスに通われています。
当院の予防歯科についてご覧くださいませ。
患者 | 60代女性 |
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主訴 | 「前歯の被せ物が割れた。25年前に作ったものなので、この機会に綺麗に治したい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、左上前歯(中切歯/1番)の被せ物の裏側が割れていました。 また、その両隣の前歯2本(右上中切歯、左上側切歯/2番)の被せ物も適合が悪くなっており、歯の根元が黒く露出していました。 破折や歯に合っていない被せ物を放置すると歯と被せ物の隙間から細菌が侵入し、虫歯が再発する恐れがあります。 また、前歯は3本とも過去に歯の神経を取り除く「根管治療」を受けていましたが、レントゲンで歯の内部を確認したところ、中央の前歯2本(左右中切歯)について根管治療の薬が十分に詰められていないことがわかりました。 |
行ったご提案・治療内容 | 診断結果を丁寧に説明した上で、中央の前歯2本に再度根管治療を行ってから前歯3本に新しい被せ物を作製する治療をおすすめし、同意いただきました。
まず、中央の前歯の根管治療から開始しました。歯の内部に詰められている古い薬を綺麗に取り除き、新しい薬を根の先までしっかりと詰め直します。 仮歯が自然な形になったことを確認後、精密な型取りを行い、最終的な被せ物を装着しました。被せ物の材質には、美しい白さで劣化しにくい「ジルコニアオールセラミック」を使用しています。 |
治療期間 | 約2ヶ月 |
費用 | 700,000円(根管治療込) |
術後の経過・現在の様子 | 周りの歯と馴染んだ仕上がりになり、自然で美しい口元になりました。 現在は治療から3ヶ月が経過し、治療部位の痛みや細菌感染などもなく良好です。 患者様にも「前歯が綺麗な見た目になり、人前でも口元を気にせず笑えるようになった」と大変お喜びいただきました。 今後も定期的な検診でご通院いただき、経過観察を継続していきます。 |
治療のリスク | ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります ・根管治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります ・根管治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前
再根管治療前のレントゲンです。
初診時の写真です。前歯の裏側が割れています。
治療中
再根管治療後のレントゲンです。
仮歯を装着した様子です。
治療後
前歯の形が回復しています。
口元に馴染んだ被せ物が入っています。